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【ボクシング】村田諒太が計量クリア、「スッポンスープとウナギでリカバリーする」

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2018/04/14(土)UP

リミットちょうどでクリアした村田はガッツポーズ。

 4月15日(日)横浜アリーナにて行われるWBA世界ミドル級タイトルマッチで、王者・村田諒太(32=帝拳ジム)は同級6位のエマヌエーレ・ブランダムラ(38=イタリア)を相手に初防衛戦を行う。試合前日の14日(土)、都内で公式計量が行われ、王者・村田はリミットちょうどの72.5kgで計量を一発でクリア。挑戦者ブランダムラも200g軽い72.3kgで一発クリアした。

 村田は計量後、取材に答え「ホッとしてます」と安堵の表情を見せた。「でも、これが15戦目なんで慣れてます」とも。

 明日の試合までは「いつも通り、食べて、休んで、食べての繰り返しですね。今、すっぽんスープを飲みました。これからパスタ食べて、夜、ウナギを食べて。明日もパスタを食べたり」と、精力が付きそうなウナギと、すぐにエネルギーになりやすいパスタの組み合わせでリカバリーしていくと明かす。

 挑戦者ブランダムラは、相手に合わせて戦い方を変えることから”カメレオン”の異名を持つが、村田は「僕自身はガードを固めてプレッシャーかけて、強いパンチを打って相手を倒すというスタイルなんで、それをやるだけ」と自分のスタイルを貫く姿勢はブレない。

 そのためにメンタル面で重要なのは? と問われると、「焦らないことですね。倒したいという欲とか邪念みたいなのを、いかに抑えて試合に臨めるかです」

挑戦者ブランダムラは筋肉隆々の肉体を誇示。

 挑戦者のブランダムラは引き締まった筋肉隆々の肉体を披露したが、それについては「いい体してるなと思いました。ただフレーム的には僕の方がデカイと思いますし、予想通りです」と、余裕の発言。

 村田はここ数日の空き時間は読書や映画鑑賞に当てていた。「『夜と霧』(ヴィクトール・フランクル著)を再読しています」と、ナチスの強制収容所を生き抜いた餓えたユダヤ人の物語が、ちょうど減量中のボクサーの心境とかぶるところがあると共感を口にした。

「映画は『マイティ・ソー』を見ました。マーベル・コミックのシリーズが大好きなんです。彼らはヒーローなんだけど、ただカッコよくて強いだけじゃなくて、どっか闇を抱えている。その部分に何とも惹かれるんです」と語った。村田選手自身も世界王者というヒーローだが闇は抱えているかと問われると、「闇を抱えていないボクサーなんていないと思いますよ。でなきゃ、人と殴り合うのを職業になんかしないですから」と笑いながら答えた。

 前日に米の敏腕プロモーター、ボブ・アラム氏が「村田vsゴロフキンを東京ドームで開催したい」と語ったことについては「いいんじゃないですか。日本ボクシング界も盛り上がるだろうし。”チーム村田”の電通の人たちにはすごく迷惑かけちゃうかもしれないですけど、できればいいですね」と語った。

 しかしそのためにも、まず今回ブランダムラを破って初防衛する必要がある。ミドル級の初防衛に成功すれば、日本人初の快挙だが、村田なら、やってくれそうだ。(稲垣收)

 

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・村田諒太、初防衛戦に「山中先輩のような王者になる」

・「村田諒太vsゴロフキンを東京ドームで今冬やりたい」プロモーターのボブ・アラム氏

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