【GLORY】王者リコがV7戦へKO勝利予告=前日計量
6月2日(土・現地時間)イギリス・バーミンガムのゲンティン・アリーナで開催されるキックボクシング大会『GLORY 54』の前日計量が、1日(金・同)に行われた。
今大会のメインイベントを飾るのはGLORYヘビー級タイトルマッチ。王者リコ・ヴァーホーベン(29=オランダ)がGLORYヘビー級7位ムラデン・ブレストバッチ(34=クロアチア)を挑戦者に迎え、7度目の王座防衛戦に臨む。
計量はリコが116.2kg、ブレストバッチが118.7kgでヘビー級規定体重(95kg以上)をパスし、その体重差は2.5kgとなった。ともに計量の結果が告げられると、秤の上でしっかりとマッスルポーズをキメて、万全の仕上がりをアピール。その後、ステージ中央で両者は写真撮影に臨むと、互いに顔を近づけて視線を一切そらさずにらみ合った。
先に司会者からマイクを向けられた挑戦者ブレストバッチは、今回の一戦がリベンジマッチであることについて触れられると、「俺はあれからたくさんの試合に出場し、経験を積んできた。今回は殺るか殺られるかの戦いになる」とニヤリ。また、得意の左ハイが炸裂するとリコはどうなるのか、との問いには「分かってるだろう。彼は倒れる。無事に起き上がれることを願うよ」と、またも不敵な笑みで答え、完全決着に自信を見せた。
一方の王者リコはマイクを向けられると、「イギリスのファンは格闘技がみんなクレイジーなほど好きみたいだ。ボクシングとMMA(総合格闘技)だけじゃなく全部だね。だから自分の気持ちもとてもエキサイトしているよ」と第一声。さらに、試合については「前回のサディック戦と同じことが起こるだろう。試合は時間内に終わる。またKOでね」と話し、KO勝利を予告した。
両者は2016年3月の『GLORY 28』で行われたヘビー級タイトルマッチで一度対戦しており、その時はリコが判定でブレストバッチの挑戦を退け、4度目の王座防衛に成功。今回は約2年3カ月ぶりの再戦だ。
ブレストバッチは2014年11月にフランスの『Nuit des Champions(NDC)』で、その翌月にはアメリカの『Final Fight Championship(FFC)』で、それぞれキックルールのヘビー級王座を獲得した実績の持ち主。FFCの王座は4度の防衛に成功し、現在も保持している。
GLORYには2014年3月の『GLORY 14』から参戦。リコと同じくトップ選手のベンジャミン・アデグバイ(ルーマニア)に連敗を喫していたが、 昨年9月の『GLORY 45』では、かつて日本の『K-1』でも活躍したベテランのヘスディ・カラケス(エジプト)を左ハイ一閃、1Rわずか36秒でKOしてみせた。他団体の試合結果も合わせると、現在3連勝中と好調だ。
迎え撃つリコは2014年6月の『GLORY 17』でダニエル・ギタ(ルーマニア)からヘビー級王座を奪って以降、実に6度の防衛に成功。2015年1月に他団体で迎えた戴冠1戦目(ノンタイトル戦)でまさかの判定負けを喫したものの、その後はワンマッチを含めて9連勝を飾り、3年近く無敗を維持している。
昨年12月の『GLORY 49』では、当時ヘビー級3位の強敵ジャマール・ベン・サディック(モロッコ)の挑戦を受け、序盤にぐらつかされるピンチの場面もあったが最終5Rにリコが圧巻のTKO劇で勝利を飾った。
GLORYヘビー級の絶対王者として揺るぎない地位を築いたリコが、返り討ちで7度目の防衛を成功させるか。ブレストバッチが約2年3カ月越しの雪辱を果たし、リコの長期政権に終止符を打つか。後は試合開始のゴングを待つのみとなった。
Photo by James Law, Glory Sports International
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