【Krush】名古屋大会のメインは女王KANA、妖精狩りを宣言
8月18日(土)名古屋国際会議場イベントホールで開催されるキックボクシングイベント『Krush.92~in NAGOYA~』の対戦カード発表記者会見が、6月4日(月)都内にて行われた。
昨年も出場し、エミリー・マシューを1R2分55秒、右フックでKOしたKANA(25=K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)が今年はKrush女子フライ級王者として出場。同王座2度目の防衛戦を行うことが決まった。試合順は全カードが出そろったところで発表となるが、KANAのタイトルマッチが最終試合(トリプルメインイベントの第3試合を予定)で行われることも発表された。
挑戦者はリー・スースー(21=中国)。2015年全国武術散打(中国拳法の試合)体育院杯女子48kg級優勝の実績を持ち、プロ戦績は17勝(1KO)1敗。中国では“リングの妖精”の異名を持つという。
佐藤嘉洋・名古屋大会実行委員長は「KANA選手がメインというプランがあると聞いた時に、全然いいんじゃないかと思いました。去年の名古屋でKO劇を思い出していただきたい。女子であれだけの衝撃あるKOをする日本人選手は、KANA選手以外にいないと断言できます。現役時代70kg級の僕でもあんなKOをしたことは1度もないです」と、KANAのパンチ力を絶賛。
KANAは「名古屋大会にチャンピオンとして出場できることを嬉しく思います。メインをはらせてもらうので、去年以上の衝撃を与えて必ず倒して勝ちたい。相手の映像はざっくりとしか見ていませんが、自由自在に戦う、いろいろなところから攻撃が飛んできて気持ちも強いファイター。噛み合う試合になると思います。パンチも蹴りもバランスよく出る選手かなという印象です」と、昨年以上のインパクトを残すKO劇を見せたいという。
3月のK-1では“ロシアの妖精”の異名を持つポリナ・ペトゥホーヴァと戦い、今回は“中国の妖精”を迎え撃つことになり、「今回も妖精狩りに行こうかなと思います」と笑うKANA。
また、6月8日から7月9日まで、イギリスにあるWKジムへ単身武者修行に行くことも発表された。
「前回の試合(5月の初防衛戦)を終えてから考えることがいろいろあり、何をしたらいいのかと考え続けた結果、実戦経験をどんどん積みたいというのがありました。WKでは女子のトップファイターがたくさんいて、スパーリングを週に3~4回、1日10Rくらいやるそうなので週に30~40R出来ることになります。私よりも重い選手ばかりなので毎日試合の感覚で実戦を積めます。一番成長できるのは何かと考えた時にこの修業を考えました」とKAAN。
以前、タイで1週間半の練習を積んだことはあったが、これほどの長期滞在は初めてのこと。「前回の防衛戦の相手がムエタイベースで手こずりました。そういうタイプに苦手意識もあったので、ムエタイベースのジムに行きたいというのがありました。WKには昨年5月に対戦したグレイス・スパイザーもいるので。グレイスも7月に試合が控えているので、いい緊張感を持って練習が出来るんじゃないかと思いますね」
今回の武者修行は8月の防衛戦だけでなく、その先まで見据えた上での決断だったという。
「これからも外国人と戦うことが多くなるし、身体が大きい相手も多くなるので、それも踏まえてです。日本では自分よりも大きな女子選手とスパーリングをやるのは難しいので、向こうでと考えました。技術も違うので実戦経験を積んできたいと思います。格闘技だけではなく人間としても幅が広がるし、向こうで一人でジムに通って生活してなので、自分自身が成長して帰って来られると思います」と、人間としても大きくなって帰って来たいと話した。
なお、英会話は出来るのかとの質問に、KANAは「いえ、全然です。喋れないのでアプリに頼ります」と笑った。
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