【RIZIN】五味隆典vsアンディ・サワー消滅の危機「SBに対する恩とプロとしての良識に懸けたい」
7月29日(日)さいたまスーパーアリーナで開催される『RIZIN.11』の記者会見が、6月20日(水)都内にて行われた。
今大会で元PRIDEライト級王者・五味隆典(39=イーストリンカンラスカルジム)との対戦が決まっている、シュートボクシングS-cup世界王者&K-1 WORLD MAX世界王者アンディ・サワー(35=オランダ)について榊原信行RIZIN実行委員長がコメントした。
6月17日に、シンガポールを拠点としてアジア最大規模の活動を行っているMMA(総合格闘技)団体『ONE』がサワーと独占契約を結んだことを発表。五味戦が消滅するのではないかと騒ぎになっていることについてだ。
「昨日もシュートボクシング(以下SB)のシーザー武志会長とお話をさせていただきました。サワーがONEと独占契約したということで驚いています。私たちはSBと話をしてワンマッチの契約が合意していました。SBとサワーとの信頼関係でSBを通じてRIZINに出すことになっていて、本人からのコメントも出ているので、まさか覆ることはないだろうと驚いています。
最終的にSBとサワーの間で話をしている段階です。経済面を含めてONEからよい提案があったのかもしれませんが、シーザー会長が苦しい顔をしてお詫びをする姿を見て、19歳からサワーの面倒を見て家族同様に育て上げた会長が苦労する姿を見て、心が痛みました。サワーは気持ちよく五味選手とやって、逃げずに約束を果たしたうえで、経済的なものが獲得できるのであればONEでも何でも行くべきかなと思います。プロとしての道を歩んで欲しいです。
今はシーザー会長に一任して委ねている状況です。サワーとの試合はファンにも評価をいただいたマッチメイクなので全力で実現させたいのですが、最悪流れるようであれば五味選手と相談してサワーに代わる相手を用意したい。今は進捗状況にお時間をいただきたいと思います。ONEが日本進出を積極的にするのであれば、既存の団体の人たちとの関係性を担保して秩序の中でやって欲しいと思います。いい形に収まることを期待したい」
つまり、SBとサワーの信頼関係でRIZIN出場に合意があった上で五味戦が発表されたが、その後にサワーがONEと独占契約を結んだとのこと。先に合意していた五味戦を消化してからONEに行くべきではないかと榊原実行委員長は主張している。契約に関しては「口頭も契約ですから」とした。
また、榊原委員長は「サワーの気持ちも分かります。ファイターとしての最終章で2年で8試合のオファーをもらって、それでファイトマネーが倍になればグラグラですよね」と、ONEと契約すること自体は止めるつもりはなさそう。
「サワーのカードを発表した後からアクションを起こした人がいる。現にサワーと五味のカードを発表したSNSにサワー自身がいいねを押しているんですから」とサワー自身が今回の試合決定を知らないわけがないとし、「このカードが崩れれば我々の脇の甘さではありますが、シーザー会長自ら連絡をとって想いを伝えているとのことなので、サワーのこれまでのSBに対する恩とプロとしての良識に懸けたい」と、SBとサワーの話し合いの結果を待つと話した。
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