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【RIZIN】パッキャオから刺激を受けた五味隆典「もう失うものは無い」

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2018/07/27(金)UP

これまでになくリラックスしているという五味

 7月29日(日)さいたまスーパーアリーナにて開催される『RIZIN.11』に出場する全選手の個別インタビューが、27日(金)都内にて行われた。

 元PRIDEライト級王者・五味隆典(39=イーストリンカンラスカルジム)は、元UFCファイターでパンチ、ヒジ打ち、ヒザ蹴りによるKO勝ちが21回というストライカー(打撃主体の選手)のメルビン・ギラード(35=アメリカ)と対戦する。

「この暑さなのでここ1週間はちょっとしんどくなりました。皆さんもしんどいんじゃないですか。とにかく暑いです」と、猛暑に苦しめられたという五味だが、「こんなリラックスしたことはないですね。緊張感やプレッシャーはリングに上がる時はあると思いますが、こんなにノビノビと練習したのは初めてです。余計な緊張はしていないです。楽しんでやろうと思って必要以上のことはあまり考えないようにしています」と、これまでになくリラックスしていると五味。

「去年はジムの移転もあったし、余裕がなかったですね。今年は移転したことによって東林間の人も凄い応援してくれています。頑張って、と街全体が楽しんでくれているので、落ち着いてジムでも練習できるようになりました。そういった中でやっているので気持ちが違います。去年は急ぎすぎてしまいましたね。

 精神はリングの上に影響します。ギリギリの状態で上がるのと、倒しに行く練習をして上がるのとでは気持ちの余裕が違う。お客さんは追い詰められたのを見た方が興奮することもあるけれど、去年の精神状態ではないですね。もう失うものは無いし、楽しくやらせてもらおうと思っています」と、その理由を説明した。

 対戦相手が当初のアンディ・サワーから変わったことについては、「人間がやっていることなのでいろいろなことがありますよね。それでもメルビンが短い期間でも試合をしてくれることになったので、いい試合をしたいと思いますね。戦ってくれる選手といい作品を作るってことです」と気にしていない様子。

 対戦するギラードに関しては「UFCの典型的な選手。レスリングとボクシングで。激しい試合になると思いますね。しんどいのはしょうがないです。プロの試合なので」と厳しい試合になることは想定している。

「本来は年末で終わるべきなんですが、オファーをいただいたらやろうと考えていますから。お客さんに楽しんでもらえればいいですね。めいっぱいやろうと思うので。とにかく全力でやるだけです。めいっぱいやったことがお客さんに伝わる試合をやりたいですね」と、全力を出し切りたいと話す。

 しかし、「しっかり足を使って距離を取っていきます。いきなり足を止めて打ち合おうなんて無謀なことをしてもしょうがない。自分から行かないといけないと思うといい結果が出てこないので、15分間めいっぱい戦うとは言わないけれど、カッコよくKOでとは考えてないです。どんな姿になっても、自分の試合だと思っています」と、今回は無理にKOは狙わないという。

 そして「パッキャオは同い年なんですが、下馬評を覆して勝ちましたからね。39歳でもやっていけるってことを示した選手がいるので、年齢のせいには出来ない。やるしかないです」と、マニー・パッキャオから刺激を受けたと語った。

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