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【Krush】王座挑戦の木村ミノル、いい勝負より「僕だけがおいしい試合する」

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2018/07/31(火)UP

ドラムミット打ちで、強打に磨きをかける木村

 8月5日(日)東京・後楽園ホールで開催されるキックボクシングイベント『Krush.91』。

 そのメインイベントで塚越仁志(34=K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)の持つKrushウェルター級王座に挑戦する、木村“フィリップ”ミノル(24=K-1ジム五反田チームキングス)が公開練習を行った。

 木村は2013年12月、当時のKrush -63kg王者・山崎秀晃に挑戦して以来、約5年ぶりのKrushでのタイトルマッチとなる。
 現在、木村は3連勝と勢いに乗っている。昨年11月には、K-1 MAX2008日本王者・城戸康裕に合計3度のダウンを奪っての判定勝利。今年3月のKO勝利を経て、6月にもBigbang王者・山際和希にKO勝利した。

6月にはBigbang王者・山際を1R、左フック一発でのした木村

 もともと定評のあった攻撃力に磨きがかかっている木村。公開練習ではドラム型のミットを使った2分1Rのミット打ちを公開し、強烈な右ストレート・左フック・右ボディストレートを次々と繰り出していった。
 
 普段からドラム型のミットを練習に取り入れているという木村は「このミットは一発一発フォーカスして、力強く打ち込むことが出来る。丁寧に思いっきり殴る感覚を覚えるために取り入れている練習ですね」と練習の意図を説明。「僕の攻撃力は間違いなく、分かりやすく上がっている。一つステージが上がった気がします」と攻撃力アップに手応えを感じている。

5年ぶり挑戦の王座を豪腕でもぎ取れるか

 対戦相手の王者・塚越は2度目の防衛戦。木村は塚越の印象を「非常に強くて勝負ができる選手。他の選手にはないものがある。それを強さにしている選手は色気がある。アルツロ・ガッティ(倒し倒されの激闘を演じた元WBC世界王者のボクサー)みたいな感じで。塚越選手を見ていると昔の色気のあるボクサーを思い出します」と評価する。しかし「だからしっかりと対策もしている」と気持ちの隙はない。

 約5年ぶりの王座挑戦となる木村は「覚悟を決めてベルトを獲らないといけない」と気を引き締めている。
「相手に一歩も一瞬もペースも渡さず、勝負を落とさない気持ちを作り上げてきました。今はもうリングに上がったら何も怖くない。めっちゃ強い相手に挑むけど、変な気負いはないです」と集中力マックスのようだ。

 最後に「いい勝負にするというよりは自分の勝負にしたい。リングに上がったら他の人の人生は関係ないんで、僕だけがおいしい、気持ちいいように試合をします」と、完全に自分のペースでベルトを必奪すると誓った。

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