【KNOCK OUT】初代王座に就いた不可思、目指すは那須川天心のような存在
8月19日(日)東京・大田区総合体育館にて開催された『KNOCK OUT SUMMER FES.2018』で、KING OF KNOCK OUT初代スーパーライト級王座に就いた不可思(27=クロスポイント吉祥寺 REBELS)が試合を振り返った。
不可思はメインイベントで、「KING OF KNOCK OUT初代スーパーライト級王座決定トーナメント決勝戦」をK-1 GLOBAL -65kg級世界トーナメント優勝・秀樹(27=新宿レフティージム)と争った。秀樹やや優勢で迎えた4R、不可思は秀樹のカウンターの左ストレートを浴びて身体が泳ぎ、秀樹がラッシュをかけて大ピンチに陥ったが、残り30秒で右フックを打ち抜いてダウンを奪った。
判定は50-49、48-48、49-48の僅差で、まさにダウンのポイント差での薄氷を踏むような勝利だった。
「1、2Rは狙いすぎてしまい動きが悪かった。3Rから少しずつよくなったんですが、4Rにいいパンチを効かされて“ヤベェ”と思っていたところでダウンを取れてよかったです。自分も効いててヤベェとなっているところで、不意に出したパンチでダウンが取れて。自分でも訳が分からず“何か盛り上がっているな”と思っていました」
いつもは多用するローキックをあまり使わなかったのは「秀樹選手はローをスカして攻めてくるのが分かっていたので、強いローを蹴らないようにしていました。試合をやっていく中で高い蹴りが入ると思ったのでミドルを多用しました」と、ローを使わないのは作戦だったが、ミドルを多用したのは試合の中で思いついたという。
また「僕はガンガン行くタイプですが、それをやったら向こうの思うつぼ。カウンターを取られないように、行っているように見せかけて自分の動きに反応させることを意識してやっていました」と、秀樹のスタイルをかなり研究していた不可思。
「1試合1試合重ねて行ってその中で自分が成長していけたのを感じられました。ここにベルトがあるのが嬉しいです」と言うが、「このベルトを獲ることが目標ではなく、僕はもっと高いところへ行くつもりなので、このベルトは通過点としていくために獲らないといけなかった。ここからがスタートくらいの気持ちです」と、これがスタートだと話す。
「このベルトは、各団体のチャンピオンが集まったトーナメントで勝ち取ったものなので価値があるものだと思っています。でも、名前を出してしまえば(那須川)天心はベルトとかは関係ない価値があるじゃないですか。ああいうところを目指したいと思っています。自分を中心にいろいろな選手が集まって来る選手になりたいです」と、那須川天心のような存在になりたいと語った。
また、RISEライト級王者でもある不可思はRISEライト級1位・秀樹の挑戦を遅かれ早かれ受けなければいけないことになるが、「1回やった相手とはもうやりたくないですね。勝ち逃げってことで(笑)」としたが、「いずれ海人には絶対にやり返したいと思っています」と、今年4月に対戦してTKO負けを喫した、シュートボクシング日本スーパーライト級王者・海人には必ずリベンジする、とした。
なお、優勝賞金300万円の使い道を聞かれた不可思は「300万もあるので、100万くらいはファンのみんなを無料招待してパーティーをしたい」と“パリピ”なことを考えていると笑った。
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