【ONE】チャトリCEO「日本大会は増やしていく。数億ドルをかけて日本を活性化させたい」
8月23日(木)都内にて、シンガポールを拠点としてアジア最大規模の活動を展開しているMMAプロモーション『ONE Championship』の記者会見が行われた。
ONEは初となる日本大会を2019年3月31日(日)東京・両国国技館で開催することを正式発表。さらに10月11日(金)に日本大会第2弾を開催(会場未定)することも発表した。
会見に出席したチャトリ・シットヨートンCEOは「欧米にとっては格闘技はただのケンカのビジネスでしょう。私たちが求めているのは価値観、ヒーロー、ストーリー。暴力を促進しているわけではない、血みどろの戦いといった西洋が目指しているものではありません。私たちは価値観を広めたい、そしてヒーローを称えたい、私たちがやりたいのはヒーローのストーリーを語ることです」と、ONEは欧米のMMAイベントとは目的が違うと主張。
「ビビアーノ・フェルナンデス(ONE世界バンタム級王者)は7歳で母親が亡くなり、アマゾンのジャングルに住んでいました。そしてゴミを漁って食べていた。その後ブラジリアン柔術のアカデミーで柔術を学び、5回もチャンピオンになりました。非常に素晴らしい歴史上で最も偉大な柔術のチャンピオンになりました。そして今はMMAのチャンピオンになったんです。彼のストーリーはゼロからスタートしました。非常に素晴らしいヒーローが生まれました。これがONEの目指しているものです」と、ビビアーノのサクセスストーリーを例にして説明した。
日本大会については「20年前、日本は世界の格闘技で一番でした。でも格闘技への投資が足りなかった。今後、ONEは数億ドルをかけて日本の格闘技を活性化させたい」と並々ならぬ意欲を示し、「日本の格闘技界においても最大の歴史的な幕開けになると感じています。現在、日本人の出場選手は22人ですがもっと増やしていこうと思っています。日本人の中でも最高の格闘家を呼びたいと思います。
来年は日本で2回のイベントを開催します。その次は4、6、10回と増やしていく計画です。日本は格闘技のホームですし、私の母(静岡県清水市)の生まれた国でもあります。重要な市場である日本の格闘技をピークの頃に戻したい」と、ONEが再び日本に格闘技ブームを巻き起こすと話す。
今回会見に出席した16名の選手(下記)は「全員、日本の大会に出場することになります。これは保証します」とし、「青木(真也)は10月(6日)にタイでイブ・タンと戦う。そこで勝てば3月はタイトルマッチの可能性がある」と日本大会での試合はタイトルマッチになる可能性があるとした。
また、6月のミャンマー大会でONE世界ミドル級王者アウンラ・エヌサン(33=ミャンマー)と死闘を演じて敗れた長谷川賢(31=フリー/挑戦者)は「(日本でタイトルマッチを)やらせてくれるならぜひやりたい。ミャンマーは暑かったので。凄い経験が出来たので、それを生かして日本大会ではもっと激しい戦いをしたいと思っているのでやれるならぜひやりたいです」と、日本でのタイトル挑戦をアピール。
これまで2度、ONE女子世界アトム級王座に挑んでいるV.V Mei(ヴィーヴィー・メイ/35=RIKI GYM、和術慧舟會GODS、Hybrid Fighter)は「もちろん日本大会でタイトルマッチをやらせていただけるならぜひやりたい。(現王者の)アンジェラ・リー選手は階級を上げるそうなので、他に誰かよい選手がいれば面白い試合が出来る準備をします」と、やはり日本でのタイトル挑戦に意欲を示した。
<会見に出席した選手>
V.V Mei(山口芽生/RIKI GYM、和術慧舟會GODS、Hybrid Fighter)
長谷川賢(フリー)
ゲイリー・トノン(アメリカ)
ハウフ・グレイシー(ブラジル)
ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
青木真也(パラエストラ東京/EVOLVE MMA)
ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル/ONE世界バンタム級王者)
ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア/アルメニア)
ヘンゾ・グレイシー(ブラジル)
内藤のび太(内藤禎貴/パラエストラ松戸/ONE世界ストロー級王者)
アンジェラ・リー(シンガポール/ONE女子世界アトム級王者)
ブランドン・ヴェラ(フィリピン/ONE世界ヘビー級王者)
●編集部オススメ
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします
TwitterでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!
Follow @efight_twitインスタグラムでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!
関連記事
【関連リンク】