【RIZIN】堀口恭司vs那須川天心はなぜワンマッチになったのか、そしてルール問題
9月30日(日)さいたまスーパーアリーナで開催される『RIZIN.13』の記者会見が、8月24日(金)都内にて行われた。
ビッグカードが決定した。堀口恭司(27=アメリカントップチーム)と那須川天心(20=TARGET/Cygames)がRIZINキックボクシングルール(58.0kg契約)3分3Rで激突する。
当初、両者の対戦はキックボクシングルールによるトーナメント内で行われる予定だったが、榊原信行RIZIN実行委員長は「当初は8人で9月に1回戦、大みそかに準決勝。決勝のトーナメントを考えていたんですが、やめました。いろいろな理由はあるのですが、とにかくみんなに見てもらいたいものを9月に見せて、大みそかにワンナイトの4人制キックトーナメントを開催する方向で準備を進めたい」と、路線を変更したと発表。
高田延彦RIZIN統括本部長は「堀口選手から、トーナメントではなくてもいいんじゃないですか、9月に一発勝負で。僕は準備できていますからやれますよ、という話が出たんです。これには驚きました。それを那須川選手にもっていったところ、非常に気持ちよく快諾してくれました。これで予定していたトーナメントが吹っ飛びました。RIZINは2015年から背水の陣でやってきました。毎回毎回、いま懐にある一番のカードを旬のうちに出してファンの皆さんに見てもらいたい、このコンセプトは変わりません」と、堀口の方から9月にワンマッチでとの提案があり、大みそかまで取っておくのではなく旬のうちに実現させてしまおうとの考えに至ったのだという。
提案した理由について堀口は「早ければ早いほどいい。みんなが見たいカードをやれば日本が盛り上がるから」と説明した。那須川は「僕はいつやってもいいと思っていました。旬のうちにこういうカードをやらないと盛り上がらないですからね、そうでないと意味が無いと思う。世界が注目するカードをこういうタイミングで出来るのは嬉しいです。MMAとキックボクシングの戦いで、キックボクシングを背負って戦いたいと思います」と、今大会での実現は望むところとした。
さらに堀口は「自分的には那須川君とだったら面白い試合が出来ると思うので、15分一本勝負的な完全決着なルールがいいなと思っています」と、ラウンド制ではない試合時間を提案。「理想はMMA(総合格闘技)でやりたいのはありますが、そうなると相手もあることなので難しい。そこは話し合って決めようかと思っています」と、出来るだけMMAに近いルールでやりたいようだ。その言葉を受けて那須川も「何でもやります」と、立ち技勝負ならどんなルールでも構わないと答えた。
この突然の展開に榊原実行委員長は「この試合は立ち技の異種格闘技戦だと思います。堀口選手はMMAのファイターとして戦うと思いますし、那須川選手はキックボクシングの選手として戦う。立ち技の世界頂上対決だと思いますので、いずれにしてもキックルールをベースにして両陣営と話し合っていきたい。キック用のグローブでいきたいとイメージはしていますが、今日の堀口発言からするとオープンフィンガーグローブで殴り合わせてくれ、と言い出しかねないですね。お互いに調整しますが、那須川選手の土俵のルールに準じたもので了解は取れているので、収まるところには収まると思います」と、ルールや試合時間の変更はありえるとする。
試合については堀口が「勝敗はひとつのミスをしたら負ける勝負になる。そこを見ていて欲しい」と一瞬の隙が命取りになると言えば、那須川は「自分も思っていたことは全く一緒です。自分の距離で戦えるか、そこを練習して研究していきたい」と距離の取り方が重要になるとした。
また、年末にスライドしたキックトーナメントについて堀口は「9月に天心君とやると、その後はキックルールでやるのはどうなのかなと思う人もいるでしょうが、年末を盛り上げるために自分も出たいと思います」と今回の結果にかかわらずトーナメントにも出たいと話す。
これについて榊原実行委員長は「2人の手が合うか合わないか、やってみてファンがもう1回見たいと思うのか、もういいと思うのかですね。試合の結果を見て決めたいと思います」と、試合内容次第だと語った。
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