【RIZIN】eスポーツを正式に試合として採用「鉄拳7」で日韓対抗ガチバトル
9月30日(日)さいたまスーパーアリーナで開催される『RIZIN.13』の記者会見が、21日(木)千葉・幕張メッセで開催されている『東京ゲームショウ2018』にて行われた。
今大会で話題の「eスポーツ」の試合が行われることが決定。eスポーツとはエレクトリックスポーツのこと。スポーツという言葉には競い合うとの意味があり、身体的スポーツの他に、頭脳を使う囲碁、将棋、チェスなどをマインドスポーツと呼び、コンピューターゲームでは近年、サバイバルゲームや格闘ゲームをはじめ、チームを組んで複数のプレイヤーで競い合うものをeスポーツと呼んでいる。
海外ではスポーツ競技として人気が高まっており、2022年にアジア・オリンピック評議会が主催し中国で開催するアジア競技大会の正式種目となり、今後のオリンピック参加も検討されている。プロになると、アメリカではスポンサーが付き億単位の賞金を稼ぐプロプレイヤーがいるほど。
今大会では日韓対抗戦3vs3として、日本代表3名と韓国代表3名によってシリーズ累計出荷本数4,700万本の人気格闘ゲームの新作『鉄拳7』で戦いが繰り広げられる。対戦の模様は場内スクリーンにて流され、実況・解説が付く。『鉄拳7』を選んだのはバトルがリアルファイトに最も近いからだとのこと。
会見に出席した榊原信行RIZIN実行委員長は「世界に数多ある格闘技団体でも初の試みとなりますが、eスポーツをMMA(総合格闘技)、女子MMA、キックボクシングに次ぐ4つ目の競技種目に採用させていただいて、eスポーツでのリアルなガチバトルを展開したいと思っております」と、RIZINの全対戦カードの中へ正式に試合として組み込むと発表。
「RIZINがこだわりたいのはトップアスリートに出てきて欲しい、そしてナショナリズムをぶつけ合うということで今回は日韓戦を行います。世界チャンピオンクラスの韓国選手3人に日本のトップ鉄拳アスリート3人が挑む構図になると思います。この鉄拳の試合は普通のRIZINの試合と同じフォーマットで第6、第7試合あたりにマッチアップし、他の競技のアスリートと同じように鉄拳のトップアスリートにもRIZINファイターとして参加してもらって、選手紹介VTRから花道入場も含めて他の試合と同じ形でやります」
格闘技の試合と同じく、ゲームの対戦を観る側が楽しめるようなコンテンツ作りを目指し、「ライブでどう見せるかということにはゲーム業界よりも我々に一日の長があると思うので、我々にも十分出番があるのかな、と。バーチャルな鉄拳がどこまでファンの支持を得るのか。世界初の試みで新しい実験になりますが、eスポーツの未来が垣間見えると思いますし、20,000人以上の人たちの前でゲームトップアスリートたちがパフォーマンスを競い合うことをエンターテインメントとして捉えるのは世界初の試みになると思います」と、PRIDEやRIZINで培ったノウハウを活用するという。
会見後の囲み取材では「中途半端に休憩時間の余興としてやるのではなく、1試合としてリスペクトをして競技スポーツとしてやります。もうひとつは、前回フジテレビの生中継に合わせるために会場のファンを1時間待たせてしまったので、eスポーツに興味のない人たちには休憩になればいいかなと考えています。RIZINの新しいチャレンジとして、eスポーツに新規参入していきます。ファンの反響を見て、RIZINとして今後eスポーツにどこまで舵を切っていくかは、9月30日の結果を見たうえで考えていきます」と、2つの狙いがあると説明。
さらには「天心やRENAなどゲームが得意な選手がいたらこちらにも参戦して欲しい。RIZINに出たくても出られないという選手は、ゲームで強くなって参戦してもらいたい」とも。
また、将来的にはRIZINの格闘ゲームを作ってそれで競技会を行う可能性もあると話す。「ゲームになると時代を超えられるので、亡くなった選手や引退した選手を蘇らせて現代の選手と戦わせることも出来るじゃないですか。例えば那須川天心とアントニオ猪木が戦うとか。いろいろな対戦があって夢が広がります」とし、記者からの「(極真空手創始者の)大山倍達の参戦も考えられますか?」との言葉に「それも面白いですね」と答えた。
●編集部オススメ
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします
TwitterでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!
Follow @efight_twitインスタグラムでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!
関連記事
【関連リンク】