【RIZIN】山本美憂が弟KIDと「一緒に試合に出たかった」心境を初めて語った
9月30日(日)さいたまスーパーアリーナにて開催された『RIZIN.13』で、アンディ・ウィン(アメリカ)から勝利を収めた山本美憂(KRAZY BEE)。試合の12日前に弟の山本”KID”徳郁をがんで亡くした悲しみを乗り越えての出陣だった。
その山本美憂が、10月12日(金)に公開されたRIZINのWeb番組『RIZIN CONFESSIONS』で当時の心境を初めて語った。
「欠場することは考えてなかったです。少しの迷いもなかったです。なぜかと言うと母が亡くなって、3日後にKIDが大学の全日本選手権に出て優勝したんですよ。『出なかったら、かあちゃんがなんて思うか分かるだろう』みたいなことを言って。これで(私が)出なかったら『お前辞めろよ』って言われると思って」と、出場を決意した理由から語り始める美憂。
入場の際にはKIDの入場曲であった『I Believe』が場内に流れた。これは「(KIDが)こんなにみんなに愛されているんだって思ったら、あの大きな会場でもう一回『I Believe』を皆さんに聴かせてあげないと、と思って。だから、あれは自分のためよりもファンの方のために感謝の気持ちで」と使用した理由を打ち明けた。
試合が終わった瞬間、美憂はマットに寝転んだまま天井を指差して号泣した。これは「試合が終わった瞬間に我慢してきたものが抜けて、ガクンッとなったというか。これ(勝利を)誰にどうやって報告すればいいの? いないのにって。リングの上で泣いていたのはパニクっていたところもありました」と説明。
「なぜかアンディに抱きついた時に『勝ったのにいないし』みたいなことを言っていて、そうしたらアンディが『大丈夫、見ているから』って」との感動的なエピソードも。
そして、「9月の試合に出ると決めたことを喜んでくれていて。そこから体調が凄くつらくなっていたから、ここで頑張って身体を元に戻すために1年トレーニングして、2年後くらいに一緒に試合に出よう、って。それまで美憂が頑張るからって、そういう計画を話していて。それは私が一方的に言っていて、最後は苦しそうでうなずいていただけだから。私は頭の中でそういうことを描いていて、言い聞かせようと思って」と、KIDを元気づけようとしたことを涙ながらに語った。
最後には「それが自分の最後の試合でもよかったくらい。やっぱり憧れの人と一緒に試合に出たかったですよ」と、KIDと同じリングに立ちたかったと話した。
●「RIZIN CONFESSIONS #23」動画(山本美憂は26分過ぎから)
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