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【GLORY】疑惑の判定に泣いた前女王メクセン、復讐戦の計量パス「判定ではなくKOで勝つ」

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2018/11/02(金)UP

因縁の再戦を迎える前王者メクセン(左)と現王者メネゼス(右)。計量後には睨み合いを繰り広げた

 11月2日(金・現地時間)アメリカ・ニューヨークのハマースタイン・ボールルームで開催されるキックボクシング大会『GLORY 61』の前日計量が、1日(木・同)に同市内のホテルで行われた。

 セミファイナルのGLORY世界女子スーパーバンタム級(-122ポンド/約55.3kg)タイトルマッチで、初防衛を目指す王者ジャジー・メネゼス(26=ブラジル)は、リミットちょうどの122ポンド(約55.3kg)でクリアー。

 一方、前王者にして現GLORY世界女子スーパーバンタム級1位の挑戦者アニッサ・メクセン(30=フランス)は、121.4ポンド(約55.1kg)でパスし、計量後には鋭い眼光でメネゼスと睨み合いを繰り広げた。

マッスルポーズを決めながら微笑むメネゼス

 司会者から先にコメントを求められた挑戦者メクセンは、「彼女は偽(にせ)のチャンピオン。真のチャンピオンが誰なのかは明日分かるでしょう。もう判定には持ち込ませない。私は彼女をKOする」と、完全決着でのベルト奪回に向けて闘志を燃やす。

 迎え撃つ王者メネゼスは「自分が前回のタイトルマッチとどのように変わったのかは、明日のリング上で見て欲しい。誰が真のチャンピオンかは自ずと分かるでしょう」と、こちらも真の王者は自分だと譲らなかった。

前を真っすぐ見据えながら表情を崩さずポーズを決めるメクセン

 メネゼスとメクセンが火花を散らすのには理由がある。両者は今年8月のGLORY世界女子スーパーバンタム級タイトルマッチで、今回とは互いに逆の立場で対戦。

 試合は終始、手数は五分五分ながらメクセンが有効打を重ねる展開が続いたが、判定はジャッジ1名が50-45の大差でメクセン、残り2名が48-47の僅差でメネゼスを支持するという意外な結果となった。これにより、メクセンは2度目の防衛戦で王座を失い、メネゼスが新王者に輝いた。

 しかし、この判定はすぐさま物議を醸し、GLORYのマーシャル・ゼラズニックCEOも試合後、判定に苦言を呈したうえで、できるだけ早く再戦に向けて取り組むと明言。その言葉通り、約2カ月という短い間隔でダイレクトリターンマッチが実現することになった。

 昨年7月にも対戦していた両者は、今回の試合が1勝1敗で迎える3度目の再戦。果たして完全決着なるか。後は試合開始のゴングを待つのみとなった。

Photo by James Law, Glory Sports International

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