【山本KIDお別れ会】魔裟斗「いつか2人で酒でも飲んで思い出話をしたかった」
11月4日(日)東京・青山葬儀場にて、9月16日に41歳6カ月でがんのため逝去した『山本“KID”徳郁お別れの会』が執り行われた。11時から行われた第1部(第2部はファン)には多くの関係者・選手が献花に訪れた。
お別れの会ではKIDと2004年、2015年の大みそかで2度対戦した魔裟斗(39)が弔辞を読んだ。
「今日を迎えるまでは渋谷辺りで突然、『おっ、魔裟斗君』って現れそうでしたが、この場に立つと本当にこの世にいないんだなと実感が込み上げて来ます。本当に残念でなりません。
2004年にリング上から解説席にいた自分に、『2人で大みそか、試合やって盛り上げよう』って、大阪ドームで超満員で戦った試合はアドレナリンが出まくって唯一戦って楽しかった試合で、本当に盛り上がりましたね。当時、みんな必死に戦っていてまさに戦友でした。メディアの前ではヤンチャなコメントばかりだったけれど、小さい体で体重差のある相手にも真っ向勝負して来る姿に根っからのアスリートで素晴らしいファイターだと思っていました。
その後、11年ぶりに2015年の大みそかに2人で戦って、結果、あれがKIDの最後のリングになったのも運命的なのかもしれません。いつか2人で酒でも飲んで思い出話をしたかったけれど、実現しなかったのが心残りです。
KIDも新しい家族が出来てこれからって時に、病気になってしまって本当に悔しかったと思います。これからはKIDイズムを持った後輩たちがKIDのファイトスタイル・魂を継承して格闘技界を盛り上げてくれると思うので、あの世で見守ってあげてください。最後まで現役選手お疲れさまでした。KID、今までありがとう」
また、会の終了後、囲み取材を受けた魔裟斗は「大阪ドームで試合をしたのが一番の思い出です。お互いに一生懸命、道は違っても格闘技が好きで格闘技を盛り上げようと考えていました。僕が引退したあとも、東日本大震災の時にチャリティーマッチをやろうと、お互い同じタイミングで考えていて実現したりしました」と、KIDとの思い出を振り返った。
改めて「63戦した中で戦っていて唯一楽しかったのがKID戦でした」と、2004年大みそかの試合が特別な一戦だったとし、「真っ向勝負で打ち合ってアドレナリンが出て、最初で最後の楽しい試合でしたね。体重差があっても関係ないって真っ向勝負して、KIDらしい試合だったとも思います。本当にアスリートでした」と話す。
そして最後のメッセージとして「向こうでゆっくりしてください。ありがとう」と語った。
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