【ムエタイオープン】貴がヒジ打ちで鮮やかKO勝ち、来年2月に引退試合
センチャイムエタイジム
「MuayThaiOpen 43」
2018年11月25日(日)東京・新宿FACE
▼第14試合 バンタム級 3分3R
〇貴・センチャイジム(たかゆき/33=センチャイムエタイジム/LPNJスーパーフライ級王者)
KO 2R 2分42秒 ※右ヒジ打ち
●ポンサクレック・シンサンデー(22=タイ)
貴はNJKFフライ級王座、WMC世界スーパーフライ級王座などこれまで5本のベルトを獲得した5冠王。長い手足から繰り出すヒジとヒザ蹴りを得意とする。今回の相手ポンサクレックは37勝17敗の戦績を持ち、タイ国内ではなく海外で活躍しているムエタイ戦士だという。
1R、貴は前蹴りとロー、ポンサクレックは右ミドルでお互いに様子を見る。2R、貴は得意の首相撲に持ち込み、身長とリーチ差を生かしてポンサクレックを抑え込み、ヒザ蹴りを叩き付けていく。ポンサクレックは、離れると左右ミドルを蹴る。
そして貴が首相撲のヒザ蹴りから右ヒジを叩き込むと、ポンサクレックは大の字になってダウン。貴が鮮やかなKO勝ちを飾った。
当初、貴はこの試合で引退する予定だったが、引退時期を延ばして来年2月24日に引退試合を行うこととなった。
▼第11試合 LPNJ(ルンピニー日本)バンタム級タイトルマッチ 3分5R
●小嶋勇貴(24=NFG/王者)
判定0-3 ※49-49、49-50、48-49
〇壱・センチャイジム(21=いっせい/センチャイムエタイジム/挑戦者)
※壱が新王座に就く。小嶋は初防衛に失敗。
王者・小嶋は卓越したムエタイテクニックでWPMF、J-NETWORKの王座も保持する三冠王。デビュー以来9戦負けなしの快進撃を続けていたが、3月のJ-NETWORKで貴・センチャイジムに敗れ初黒星を喫した。4月にタイ人にKO勝ちして再起し、8月には元ラジャダムナンランカーに判定負けを喫している。戦績は10勝(3KO)2敗。
挑戦者の壱(いっせい)は今年7月の『MuayThaiOpen42』での渡辺亮戦で、パンチ連打による初回KO勝ちをしたセンチャイムエタイジムの新鋭。沖縄出身で小学校時代は空手を学び、ボクシングを経てキックボクシングで昨年プロデビューした。戦績は5勝1敗で唯一の黒星はフェザー級で行ったプロデビュー戦で喫したもの。
1R、サウスポーの壱はローとミドルで探りを入れながら、時折得意のパンチで踏み込む。小嶋は右ミドルと前蹴りで様子見。
2Rが始まってすぐに壱の左ストレートで吹っ飛ぶ小嶋。一気に壱がパンチのラッシュを仕掛けてコーナーへ釘付けに。壱のパンチに小嶋はヒジと前蹴りで反撃するが、勢いのある壱のパンチに追われる場面も。
3R開始直後にも壱がパワフルな攻撃で攻勢に出る。前蹴りからパンチで攻める壱に小嶋は右ミドルで対抗。壱のパンチの打ち終わりにはヒザ蹴りを突き刺す。
4R、途中経過でポイントを取られていることが分かった小嶋は前へ出る。右ミドル、右ストレートを中心に自分から積極的に攻める。壱も前蹴りとパンチで応戦し、組み合うとヒザを蹴り合う。
5R、疲れが見える壱に小嶋はヒザ蹴りで追い上げる。壱も左ストレートで反撃し、小嶋はヒザを突き刺す。一進一退の攻防が続き、勝敗は判定に持ち込まれ壱が3-0で好勝負を制した。
師匠であるセンチャイ会長は「小嶋選手の防衛戦の相手を探していたのですが見つからず、壱君に負けてもいいから経験を積ませるつもりで挑戦させました。実は私も勝てるとは思わなかったです。彼はコツコツと努力するタイプで凄く真面目。まだデビューしてから1年ですし、もっともっと伸びます」と、愛弟子の番狂わせ勝利に目を細めた。
※この試合の速報動画(ノーカット)はこちら
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