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【BOM】17歳でラジャ王者になった名高、前人未到の記録達成へ

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2018/12/11(火)UP

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17歳で日本人7人目のラジャダムナン王者となった名高(中央)。右が中川会長

 12月9日(日)神奈川・横浜大さん橋ホールにて開催されたムエタイイベント『BOM XX The Battle Of Muay Thai 20』で、ハーキュリ・ペッシーム(タイ)を破り、名高・エイワスポーツジム(17=エイワスポーツジム)がラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級王座を奪取した。

 名高は小学生時代からアマチュアジュニア大会で17冠王という”天才ムエタイ少年”。プロ転向後は、2017年4月にWMC世界ピン級王座、今年4月には日本人4人目の快挙となるWBCムエタイ世界タイトル(ミニフライ級)を獲得。さらに9月にはIBFムエタイ世界ミニフライ級王座もKOで獲得し、日本人初のIBFムエタイ世界王者となった。

ハーキュリ(右)に左ストレートを入れる名高(左)

 ラジャダムナンスタジアムはルンピニースタジアムとともにムエタイの2大殿堂と呼ばれ、両スタジアムが認定する王座はムエタイの世界最高峰のタイトルとして認知されている。名高は史上最年少で日本人として7人目のラジャダムナン王者となり、ムエタイで最も層が厚いとされ、“神の階級”と呼ばれるフェザー級以下の軽量級では史上初の快挙だ(これまでの日本人最軽量級王者はライト級)。

 名高は試合後、「来年も新たな目標に向かってこれからも頑張っていきます」と宣言。この新たな目標とは何なのか。名高の師匠・中川夏生エイワスポーツジム会長に聞くと「次の目標はルンピニースタジアムのチャンピオンです」との答え。

9月には日本人初のIBF(国際ボクシング連盟)が認定するムエタイ世界王者となった

「ラジャのチャンピオンになるとルンピニーのランキングに入れるので、挑戦権が得られます。ハーキュリはルンピニーの王座も持っていたんですが1週間前に返上し、彼に負けている選手が今のチャンピオンなんです。日本人初のルンピニー王者、そして外国人初のラジャとルンピニーの統一王者を目指します。ただ梅野(源治)選手も狙っているじゃないですか。だからどっちが先になるか分かりませんが」との大目標を掲げた。

 ルンピニー王座への挑戦は「来年4月のBOMで計画を練っています」という。

 さらに「その前にはラジャダムナンスタジアムで初防衛戦をやらせます。2月を予定しています。ラジャの許可が下りなければワンマッチでやる可能性もあります。名高と話したのですが、あと欲しいベルトはルンピニーと7チャンネル(タイのテレビ局が主催する大会)のベルト。そのルートを作ることを自分は頑張ります」と、ムエタイの権威あるタイトルを名高が総なめにする壮大な計画を明かした。

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