【エンタメ】日本ブルーレイ大賞で審査委員長がHDR版『あしたのジョー2』を一押しの理由(動画あり)
2月19日(火)東京・秋葉原UDXにて『第11回日本ブルーレイ大賞授賞式」が行われた。対象は2018年に発売されたブルーレイの中から優秀な作品を選ぶというもの。
グランプリには『グレイテスト・ショーマン』(20世紀フォックス)が選ばれたが、16名の審査員がそれぞれ選ぶ審査員一押し作品で、審査委員長でAV評論家の麻倉怜士氏が選んだのは何と格闘技アニメの金字塔、1981年公開劇場版『あしたのジョー2』だった。
この作品は昨年5月に4K ULTRA HDとなってブルーレイで発売されている。『あしたのジョー』は梶原一騎氏原作で、多くのボクサー・格闘家に大きな影響を与え、いまだ根強い人気を誇る。
授賞式終了後、麻倉氏に『あしたのジョー2』を挙げた理由を聞いた。
「『あしたのジョー2』の画期的なところは35ミリのオリジナルフィルムからダイレクトで4Kとしてリマスターしたことです。日本制作のアニメでやったのは日本初。フィルムのスキャンも世界最高の(フィルムに光を当てて取り込む)スキャンマシーンを使ったそうです。普通は機械に任せるんですが、フィルムの傷やズレをとるのを機械に任せずオペレーターが一コマ一コマやったので画が凄く綺麗なんです。オリジナルのフィルムを見ているかのように綺麗。白は白、黒は黒がはっきり出ています。監督の演出、キラキラと光線が落ちてくる、あの表現が絶品です。きらめき感がよく出ていてクリアーで透明感があります」
監督は「ベルサイユのばら」、「エースをねらえ」の監督で知られる出崎統監督だ。出崎作品独特の光が射す演出、その透明感が絶品だという。
「私がそのブルーレイを使って試写会をやったことがあって、そこに80年代に見た人たちが来たんですよ。こんな映像は観たことがない、初めて観ましたと言っていました。監督の表現、ここまでキラキラしていたんだってコメントがありました。35ミリのフィルムに入っているリソースを徹底的に引き出していて、劇場で見た時よりも綺麗で、格闘技だからダイナミック。その動きに込めた監督の想いが伝わってきました。ハイクオリティーで凄く綺麗な映像、透明度のあるダイナミックな映像でした」と絶賛した。
このデジタルリマスターにかけた期間は2年。更にブルーレイの4倍を誇る超高解像度のHDR(ハイダイナミックレンジ)。輝度や色域が更に広がっている。
通販のアマゾンのレビューには以前の通常のテレビ用画質のSDR時のものも混ざっているが、昨年5月発売以降のレビューは画質についての絶賛コメントが並んでいる。
4K非対応テレビでも十分楽しむことができるが、フルに楽しむには4Kテレビで見たいところだ。
【劇場版 あしたのジョー2 <4K ULTRA HD> 】
発売中
¥7,800+税
製作・著作:株式会社トムス・エンタテインメント
販売・発売元:20世紀フォックスホームエンターテイメントジャパン株式会社
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