【新日本キック】江幡塁が那須川vsメイウェザー語る
3月3日(日)東京・後楽園ホールにて開催される新日本キックボクシング協会主催『MAGNUM 49』のメインイベントで、元タイ南部2階級制覇王者アナージャック・シットゲ(タイ)と対戦するWKBA世界スーパーバンタム級王者・江幡塁(28=伊原道場本部)のインタビューが主催者を通じて届いた。
このオフィシャルインタビューは興味深い話題から入っている。最初の質問は「江幡選手は、那須川天心選手と階級がほぼ同じですよね。昨年末の『RIZIN』のメイウェザー選手との試合は観ましたか」との質問。
これに江幡は「はい。自宅で観ました。あの条件の中、よく頑張っていましたね。ボクシングルールで、しかも体重も経験も違います。誰がどう見ても、那須川君のほうが不利だというのは分かるのではないでしょうか。でも仮に自分が彼と同じ立場だったとしたら…やはり挑戦してしまいますね。どんなに不利な条件だと分かっていても、あの最強と呼ばれるメイウェザー選手が相手ですから、対戦したくなるのは格闘家として当然だと思います」と、ファイターとして那須川の気持ちを理解する。
「結果は残念でしたが、あの試合を見て自分が若い頃の気持ちを思い出しました。自分なら絶対に出来る、絶対に負けないという野心や自信は、若い頃に強く持つものですからね。ああ、自分にもそういう時期があったなと、とても懐かしく思いました」と、昔の気持ちを思い出したという。
しかし、その気持ちは現在失われているわけではなく「今もありますね。懐かしいとは言いましたが、そういう意味では昔から目標は変わっていません。打倒ムエタイというのは、僕たちの目標ですから。僕たちの階級で誰も成し遂げていない伝統あるラジャダムナンスタジアムのベルトを獲得することしか見ていません。彼の試合を見て懐かしいと思ったのは、うまく表現できませんが、那須川選手の純粋な気持ち…自分を信じる思いが伝わったからかもしれません。その意味では、僕たちと同じだなと思いました」と、那須川にシンパシーを感じたようだ。
また、近い階級(江幡は今回56kg契約)で試合をしている那須川とK-1王者・武尊を意識するかとの質問には、「僕は盛り上がればいいと思っています。彼らがメディアに出て大きく取り上げられることの方が重要で、キックボクシング界にとっていいことですよね。そこで興味を持ってくれたファンに、本場ムエタイに挑戦をしている僕らの存在を知ってもらえれば嬉しいし、一緒に盛り上げていきたいとは思っています」と、同じキックボクシング界を盛り上げる仲間と捉えている。
対戦については「僕たちの打倒ムエタイの試合スケジュールが最優先ですが、もしもそういう話が出てくれば、やらない理由はありません。それによって業界が盛り上がってくれるのであれば、喜んで協力しますよ」と前向きだが、「僕たちにとって一番大切なことは、ラジャダムナンスタジアムのベルトを腰に巻くことです。キックボクシングの選手、新日本キックの選手にとって、それを目指すのは宿命ですから。そこは、昔からまったくブレていません。歴史に守られたムエタイの聖域とも呼ばれる伝統の階級に挑戦して、目標を達成するのが僕たちの悲願です」と、あくまでもムエタイ最高峰ラジャダムナンスタジアム王座が最優先とブレない。
今回の相手アナージャックについては「これまで何回か南部王者と対戦してきましたが、みんな強かった印象がありますね」とし、「僕はどんな技でも倒せる準備をしていますから、研究されても大丈夫です」と勝利に自信をのぞかせる。そして、ローキック、ハイキック、ボディブロー、ヒジ打ちと倒せる武器が増えてきたことについて「臨機応変に使い分けられるようにしないと、打倒ムエタイは達成できませんから。すべての技でKOできるように高めたいです。そうすれば、打倒ムエタイは達成できると信じています」と、さらに殺傷能力を高めていきたいと話した。
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