【レベルス】勝次が次戦へ向け、亡き父親や選手生命奪った相手への思いを告白
4月20日(土)東京・後楽園ホールで開催される『REBELS.60』に参戦する新日本キックボクシング協会日本ライト級王者・勝次(32=藤本ジムが、WBCムエタイ・インターナショナル・ライト級王者の宮越慶二郎(29=拳粋会宮越道場)と、62kg契約(3分5R)で対戦。団体を超えた王者対決となる。
勝次は2015年3月に日本ライト級王座を獲得し、3度の防衛に成功。2017年KNOCK OUTに出場し、初代ライト級王座決定トーナメントでREBELS-MUAYTHAIスーパーライト級王者・不可思、J-NETWORKライト級王者・前口太尊といずれも倒し倒されの大激闘の末にKO勝ち。決勝では森井洋介に敗れたが、大きなインパクトを残して一躍その名を知らしめた。右ストレートが最大の武器。
勝次は「他団体に出場する時『キックボクシング発祥の団体、新日本キックの強さを見せる』と決めてて、それは今回も変わらないです」と新日本キックを背負って戦う覚悟だ。
新日本キックのベルトにはそれだけの思いがある。
上京し藤本ジムに入って2年目、キックボクシングを一番応援してくれた父親が亡くなった。「その時に『親父の墓の前に、新日本キックのチャンピオンベルトを持っていく』と誓ったんです。それをしないと自分の人生は始まらないな、と思って」と、練習にも一層気合が入ったという。
しかしライト級では同門の石井達也が長らく王座に君臨。ある時「試合に勝って、思わず『伊原代表!僕にチャンスをください!』ってアピールしたんです。イコール同門対決ですから、そっからジム内でギクシャクしましたね。達也さんとのスパーリングは殺し合いになりました」と苦笑しながら振り返る。
2014年に石井が怪我のために王座返上。勝次の王座決定戦出場が決まったが、上京し藤本ジムに入ってから7年が経っていた。
王座戦の相手は、当時天才少年と謳われた19歳の翔栄。判定で負けてしまったが、勝次の右ストレートは、翔栄の選手生命を奪う。「控え室に行ったら翔栄が寝そべって頭を冷やしながらぐったりしているんです。その何日後かに脳内出血が見つかったそうで、ドクターストップで彼は引退、せっかく獲ったベルトも返上になりました。僕はその1年後にタイトルマッチが組まれて、翔栄には『俺が獲るからな』って伝えて、ようやくベルトを獲りました」と語る。
父の墓前にチャンピオンベルトを供え「本当に長くて、苦しかった」と振り返りつつ「だけど、乗り越えてきたからこそ、今、根性と目標に向かって頑張る力だけは絶対に、誰にも負けない自信があります」と語る。
今回の試合を予測し「きっと宮越選手とは殴り合いになると思うんですよ。KNOCK OUTのトーナメントで僕を知った人は『熱く、激しい闘い』を期待してると思いますし、宮越選手とならその期待に応えられると思うんです。僕も、気合いと根性の戦いになれば誰にも負けない自信がありますし、REBELSのファンの方に『さすが新日本キックのチャンピオンは強いな!』と言わせます。ぜひ期待してください」とトップ同士の決戦は、激闘を魅せながら勝利すると意気込んだ。
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