【UFC】アンドラージがスラムで叩きつけ逆転KO勝利、王座陥落のナマユナスは進退に意味深発言
「UFC 237」
5月12日(日) ブラジル・リオデジャネイロ ジュネス・アリーナ
▼メインイベント
女子ストロー級タイトルマッチ 5分5R
○ジェシカ・アンドラージ(ブラジル)
KO 2R 2分58秒
●ローズ・ナマユナス(アメリカ)
王者・ナマユナスは17年11月に5回の王座防衛を果たした”絶対王者”ヨアナ・イェンドジェイチェクを衝撃のTKO勝利で破り、王座奪取。5ヶ月後のリマッチでも返り打ちにし、その地位を確かなものとした。今回は敵地で2度目の防衛戦。
挑戦者のアンドラージは母国ブラジルの大会を中心に活躍後、2013年7月からUFCに参戦。3連勝後の17年5月、ヨアナの王座に挑戦するも敗北した。今回はそのヨアナを倒したナマユナスへの挑戦となる。
1R、開始直後からアンドラージが積極的に前へ出て打ち合いを挑む。ナマユナスも動きを見ながら応戦。アンドラージは開始早々左のまぶたをカットされ、流血しているものの前進し続ける。
パンチをガードしかがんだアンドラージに、ナマユナスのヒザ蹴りが直撃。アンドラージはダウンを喫するも1Rを何とかしのぐ。
2R、左右のストレートでロングレンジの打撃を狙うナマユナスに、フックを大振りし前に出るアンドラージ。そのままケージ際まで追い詰め、組み付いたアンドラージがナマユナスを抱え上げ、マットに叩きつける。
直後にレフリーが試合を止め、アンドラージが豪快なスラムによるKO勝利で女子ストロー級の新王者に輝いた。
実はアンドラージは、ポルトガル語でパイルドライバー(相手の頭を自分のヒザの間に挟むようにして持ち上げた状態から逆さまに地面に落とすプロレス技)を意味する“BATE ESTACA”(バチ・エスタカ)の異名を持つ。
ブラジリアン柔術を始めて間もなかった頃のアンドラージが、試合で反則のパイルドライバーを決めてしまい失格になったのを友人たちが観て、そう呼び始めたのだという。
異名に違わない勝ち方で新王者となったアンドラージは、試合後のコメントでも興奮冷めやらず「まだ自分がUFC女子ストロー級チャンピオンなんて実感がわかない。試合中に何が起きたのかさえも話せないくらいなの。パラレルワールドにいるような気分。私が勝ったってことを実感しただけ。私の肩にベルトが載せられるなんてイリュージョンだと言った人がいたけど、これでどう。地元でタイトル戦に勝つ、家族もチームもいてくれて、人生で一度も経験したことのない最高に素晴らしい気分よ」と、人生で一番の幸せと語った。
また、試合後の記者会見でアンドラージは「ナマユナスの打撃はスピーディ。でも私は、最初のラウンドで疲れさせる計画でした。2R目、彼女の腕が遅くなっているのに気づき、組みに行くことが出来たのです」と、計画通りにいったと語った。
敗れたナマユナスは、試合後の記者会見で記者から試合前に引退をほのめかす発言がありましたが再戦を希望しますかとの質問に「わからない。他にやりたいこともあるし」と言葉を濁した。
記者からそれって引退宣言ですかと問われると、言及を避けたが「やることがたくさんあるなかで格闘技をやってきたけれど家を買うこともできたしね」とも答えた。
さらに「今は決断をするつもりはありません。楽しんで続けるのは難しいです」と進退は保留とした。
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