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【ライフ】不衛生な口の環境が選手の能力低下を招く=FDI国際歯科連盟が発表

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2019/06/06(木)UP

スポーツパフォーマンスを上げるには歯の口の中も意識しよう

【ジュネーブ、2019年6月5日】

 勝ちたければ、著名な選手もそうでない選手も、自分の口腔衛生を最優先事項にすべきだ、とFDI国際歯科連盟(FDI) は断言している。同連盟は本日5日付で(現地時間)、アマチュアと著名な各スポーツ機関に対して、スポーツ歯科学に関する一連の資料を発表した。

 この発表はFIFA女子ワールドカップフランス2019、ローラン・ギャロス(全仏オープン)決勝、そしてゴルフの全米オープン開幕などスポーツイベントが多数企画されている今夏に向けたもの。

 競技練習の際に生じ得る歯科的な問題は、口腔内のケガや打撲のみではなくまずは一般的な以下の点を指摘。

・スポーツ関連のストレスにより、脱水症状、口の乾き、歯ぎしりなどが起こり得る。

・エネルギー飲料やいくつかの食品、サプリなどには糖分や酸性の材料が添加されている。これらを摂取することで、虫歯や歯茎の病気になったり歯が溶けてしまうリスクが高くなる。

・歯茎の膿瘍、虫歯または親知らずが生えてくるなどの緊急事態が起こることにより、試合でのパフォーマンスが低下したり、出場すらできなくなってしまう場合がある。

 当然、虫歯や歯がなくなることで踏ん張りが効かなくなるのはだれでも想像がつくだろう。口の中の環境が悪く、1日に0.01ミリでも溶けたり歯茎に悪影響を及ぼすと、積み重なりが虫歯から抜歯、そして義歯を使用することとなってしまうのだろう。

 更に口腔環境をないがしろにすることで、競技能力が以下のような形で著しく低下すると指摘。

・不衛生な口腔環境は、生活の質や体調に悪影響を及ぼす。この2つは選手が活躍するためにとても重要な要素。

・虫歯や歯茎の疾患から、体の他の部分に腫れや化膿を引き起こしたり、それらが治りにくくなる可能性がある。

・体が接触する競技や格闘技に参加する場合、しっかりした防御策を講じていなければ口腔内や歯のケガを負いやすくなる。

 上記の対策としてFDIは体が接触する格闘技などをする場合に、マウスガード(できればオーダーメイドのもの)の着用を推奨している。これはそれほど頻繁に競技に参加するわけではない、という方にも言えることだという。
 さらにFDIはフッ素配合の歯磨き粉を使って毎日2回、1回につき2分間の歯磨きを習慣づけること、最低でも年に1回は歯科検診を受けること、酸性また糖分の多いエネルギー食品や飲料を摂取した際には水を飲んで洗い流すことによって虫歯を予防すること、そして一日を通して水を飲んで水分補給することを選手たちに勧めている。

 これについてサンスターの科学研究・企業広報部シニア・マネジャーであるマルツィア・マッシグナーニ氏は「選手たちの口腔ケアを積極的に促進していくために、FDIと協働できることを誇りに思います。オリンピック選手であっても、ただ日曜の朝ジョギングをするだけという人であっても、口腔環境がその運動能力に影響してきます。これらの資料を選手たち、トレーナー、医療従事者と広く共有することで、選手の持つ運動能力を最大限に引き出すことができる口腔環境を整えるよう呼び掛けていきたいです。 」と、サンスターの科学研究・企業広報部シニア・マネジャーであるマルツィア・マッシグナーニ氏はコメントしている。

■FDI国際歯科連盟について

FDI(https://www.fdiworlddental.org/)は世界中の歯科医100万人以上を代表する機関で、全世界の人口が最良の口腔環境を保つことを目標としている。130カ国以上からの約200の国家レベルの諸機関と専門家グループによって構成されており、スイスのジュネーブが拠点。

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