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【極真会館】松井館長が語った、ルール改定を通して見る「必ず勝てる」組手の原理

2019/11/26(火)UP

松井館長がルール改定を通し勝ち方、考え方を語った

 11月22日(金)・23日(土)・24日(日)を通じて武蔵野の森総合スポーツプラザにて、極真会館主催『第12回オープントーナメント全世界空手道選手権大会』が開催された。
 今回は2016年から実施されたルール改定後、初の世界大会となった。新ルールではこれまで禁止されていた押しが可能になったこと。足払いや足掛けで転倒させてからの残心(決め)で技ありポイント、更にはこれまでダウンで技あり、3秒以上倒れていれば一本だったところ、ハイキックに関してのみヒットし残心(決め)を行えば、相手にダメージがなくとも技ありポイントがつくことなどが追加。世界各国の強豪選手はこのルールにしっかり対応して挑んできているように見えた。
 今大会の新ルールでの試合の現状を、松井章奎館長はどう見たのか。話を聞いた。

残心(決め)を行う鎌田翔平選手

「進化の一端は見えたが、まだ途上」と語る松井館長。「現状のルールを使いこなせば、もっともっと違う組手が展開されるはず。それには時間がかかる。このルールの中で育ってきた人たちが指導者になって選手を育てて、そこで初めて進化していく。5年10年の話ではない」と長い視点で進化を見据えていると言う。

 また選手たちの組手スタイルにおける影響について「ありがちなのは、ルール改定によって押しや捌き、残心(決め)などが認められたからといって”いかに押すか””いかに捌くか”といった、有効になった技を有効に使おうと練習し、思考がその先に行かないこと。これらは当たり前の話に過ぎない」と言う。

相手を掌底押しではね返そうとする選手(右)

「そこから(相手に)”いかに押させるか””いかに捌かせるか”を考え、その先の捌かせた後の対応を見る。自分の利として使う」所まで見てほしいと語る。今回の大会でも「相手に捌かれた足で、逆に相手を転倒させて技ありを取った選手がいた」と評価した。

 大事なのは「自分を客観視すること。大体の人は自分がしたいことだけをする。組手では、瞬時に自分がすべきことを判断しなければいけない。ステップワークでも自分のリズムを踏むのではなく、相手のリズムに呼応するようなリズムを踏まなければならない。口喧嘩のような、相手がこうしたから自分がこうする番だ、というのではない。一手一手、相手の協力を得ないといけない。相手の一手が自分の一手を決める。この組手の原理に気がついた人は、しっかりと稽古していれば必ず勝ちます」と、松井館長が長年の経験から築き上げた”組手の原理”を語った。

松井館長が技術的なことまでわかりやすく話してくれた

 さらに「若い人は若いからこそ、フィジカルに優れた人は優れているからこそ、この”原理”に気づかない。ここに気がつけば、どんな人でも全日本ベスト16までは絶対に行きますね。優れた人ならベスト8以上は絶対に行く」と、自分本位の組手にならないことを意識してほしいと言う。

 最後に「人間は、運動神経や身体能力にかかわらず、万人が持っている能力がある。それは”反復したことは必ず身につく”ということです。一所懸命稽古するというのは、必要条件であって十分条件ではない。空手における一番の才能は”どの方向に努力をしたら良いか”わかることです。自分に何が欠けていて何が弱点か見極め、何をすべきか稽古のベクトルをつける。一所懸命やるほど下手になる稽古がある。正しい心(方向)を持って、正しい動作を一定以上、1000回以上、一定期間、3年5年と繰り返す。すると人はぐんと成長する時を迎えるものです」と稽古に励む全ての人たちにアドバイス、エールを送った。

 空手道に脈々と流れる”原理”に気が付き、新ルールに対しても”正しく”稽古し続ける者が、きっと次の世界大会でも活躍することだろう。

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