【極真会館】永吉美優が世界女子を制す、決勝は決着つかず劇的な幕切れに
11月24日(日)、武蔵野の森総合スポーツプラザにて極真会館(松井館長)主催『第12回全世界空手道選手権大会』と同時開催で階級無差別の『2019年世界女子空手道選手権大会』が行われ永吉美優(21=168cm・66kg)が初優勝。今大会は2011年から4年に一度開催されており、過去3大会で日本女子が王座を獲得したのは今大会が初。
決勝戦の相手は佐藤七海 (21=156cm・54kg)。両者、準決勝で海外選手を下し決勝は日本人同士の対決となった。
佐藤は準々決勝で今大会2連覇を狙うウリアナ・グレベンシコア(ロシア=176cm・68kg)を始終止まらないラッシュで判定で下す大金星を上げ勝ち上がってきた。
両者ともヨーロッパ、ロシアの選手と打ち合いトーナメントを勝ち上がり大きなダメージが予想されたが、決勝ではそれを感じさせないほどの激戦となった。
ステップを踏み続け、安定した手数のパンチで攻める佐藤。永吉はヒザにミドル、ローを蹴りをメインに対抗する。佐藤は手数の止めず攻め込み、永吉も佐藤の動きを止めるべくヒザ蹴りを中心に各蹴り技に繋げる。やや佐藤のペースかと思われたが本戦は引き分け。
延長戦、永吉が距離を掴み始めたか、ヒザ蹴りが入り始める。本戦よりも中へ入りきれない佐藤。佐藤は左右から入ろうとするが、バックステップしてからのパンチや前蹴りのカウンターを入れ始める。延長戦の判定は、永吉に2本旗が上がるも、規定の3本に至らずまたも引き分けに。
再延長戦では永吉が更に左右の動きにも合わせ始める。佐藤の手数は止まらず、佐藤の突きに永吉は顔を歪める場面があるが、両者譲らず。終盤永吉のヒザが佐藤のボディに入るが、判定は永吉、佐藤に一本ずつ上がったが引き分け。世界女子大会初の試割りによる決勝決着となった。
試割りの判定は2種目。1種目目はエンピ(ヒジ)。勝敗がつかない場合は手刀による決着となる。永吉、佐藤共に4枚を申告。先攻は永吉で、気合と共に見事割る。佐藤も全体重をヒジに載せ、板にヒビが入ったが惜しくも割れず。永吉が接戦を制した。これまで2度対戦し、2度とも永吉が勝利しているが、今回が最も苦戦したようだ。
優勝した永吉は「何年も前からこの大会で優勝することを目標に頑張って来ましたが優勝の実感が湧きません。まだ夢の中にいるようです。佐藤さんはこれまでよりも攻撃力が上がっていました。エンピ(肘)で板割ったのも初めてでした。道場の方が4枚ならいける、と言って頂いたので思い切って挑みました」と優勝の喜びを語った。
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