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【11.22-24 極真世界大会】フィリォが語る、日本が王座奪取の可能性と身長210cmの怪物ブラジリアンへの期待度

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2019/11/22(金)UP

現在、極真の大会では主審を務めるフィリォ=写真は18年全日本大会の決勝

 11月22日(金)武蔵野の森 総合スポーツプラザ(東京都調布市)において極真会館主催『第12回オープントーナメント全世界空手道選手権大会』が開幕。世界各国から男子166名の強豪が集結した。本日は1回戦が行われ、日本選手・男子19名が全員勝ち上がり2日目(23日)に進出した。決勝は24日(日)。

 好調な日本だが、今回16年ぶりの王座奪還がかかる。4年一度の世界大会で3度連続、計4度海外に王座を獲られている。最初に世界王座を獲った外国人は99年の第7回世界大会でK-1でも活躍中だったフランシスコ・フィリォ(ブラジル)である。

 そのフィリォに、今回どこの国の選手が優勝するかと聞くと「日本選手が優勝する可能性が一番あると思っています」と回答。理由としてはハングリーさを挙げた。
「これまでの大会を見てきて優勝候補の日本選手が世界王者になる理由は多くあります。私は選手が勝利を手にするには、どれほどそれに飢えているか、ハングリーであるかという事が最も重要であると考えています。もちろん、テクニック、スピード、パワー、戦略どれもが重要な要素です。しかし、勝利するという強い思いに勝る重要なものはありません。私は彼らが現在それを持っていると考えています」と答える。

今大会で引退を表明している17年世界ウェイト制重量級覇者のの鎌田翔平、最後の大会にかける思いで世界制覇が期待される

 日本選手たちは優勝から遠ざかり、4年前の世界大会ではベスト8に2人のみ入賞、ベスト4ゼロと苦杯を舐めてきたが、パワーある外国人対策を重ね、2年前の世界ウェイト制重量級では優勝に鎌田翔平(16年全日本優勝)、3位に荒田昇毅(18年全日本3位)が入り、軽重量級でも準優勝に髙橋佑汰、3位に上田幹雄が入っている。彼らをはじめ、19名の日本選手団の活躍に期待される。

 しかし、日本の優勝を阻む外国人を例えば3名挙げるとしたら誰かを聞くと
「多くの優勝候補の選手がいますが、3名上げるとなると、ジオゴ・シルバ(ブラジル)、アレハンドロ・ナヴァロ(スペイン)、オレクサンダー・イエロメンコ(ロシア)です。」と12年の全日本に出場し優勝したアレハンドロ・ナヴァロ(スペイン)、全ロシア重量級チャンピオンのオレクサンダー・イエロメンコ(ロシア)そしてフィリォの自国のベテラン、ジオゴ・シルバ(ブラジル)を挙げる。シルバは2007年の世界大会で後のRISEヘビー級王者・清水賢吾に勝利している。

187cmの日本のエース上田幹雄(左)と並んでも210cm、140kgのナシメント(右)の大きさがわかる

 更に若手選手ではロシア選手にも注目しているとフィリォ。自国ブラジルの新鋭で身長210cm、体重140kgと身長・体重に今大会最大の怪物イカロ・ナシメント(20=ブラジル)はどうか。

「彼は体格も大きく、多くのポテンシャルを持っています。ただ、まだ心の準備が出来ていないように思います。今回の世界大会を経験することで、足りないもの、重要な何かを得てくれることを願っています」と厳しい意見。

 またブラジル支部長の磯部清次師範に聞くと「身体は大きいのでパワーはありますが、まだその使い方をよく自分で理解できていない。それが出来るようになって、誰にも負けないというハングリーな気持ちが出てくればテイシェイラ(2007年第9回世界王者)を凌ぐ存在にもなれると期待しています」と語った。

 まだ若手でフィリォや磯部師範が求めるハングリー精神には至らないようだが、最大の体格を生かして怪物ぶりを発揮して欲しいところだ。
 この怪物ナシメントは今日はシードで明日23日に初戦を迎え、相手は今年の国際ユースエリート大会の16歳17歳男子+75kg級を制したコンスタンティン・ガリエフ(17=ロシア/188cm・87kg)と対戦する。

☆11.22〜24 第12回オープントーナメント全世界空手道選手権大会イベント情報はこちら

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