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【極真会館】惜しくも反則負けの210cmのブラジルの怪物ナシメント「目標は世界王者、テイシェイラ目指す」

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2019/11/25(月)UP

4回戦で得意の膝蹴りで攻めるナシメント(左)

 11月24日(日) 武蔵野の森 総合スポーツプラザにおいて極真会館(松井館長)主催『第12回全日本オープントーナメント全日本空手道選手権大会』が行われ、上田幹雄(24=神奈川県横浜北支部)が、外国人優勝候補の最右翼オレクサンダー・イエロメンコ(31=ロシア)に勝利し日本にとって16年ぶりの王者が誕生した。

お互い掴みなどで注意はあったが、最後にナシメントがこの顔面殴打で樋口は起き上がれず。減点、失格となった

 一方、今回の世界大会の中で注目された身長210cm、体重145kgと身長・体重とも今大会最大の怪物イカロ・ナシメント(20=ブラジル)はどうだったのか。
 3回戦ではロシアの優勝候補キリル・コチュネフ(29=ロシア/前回15年世界4位、18年全ロシア重量級2位)から技ありを奪い優勢勝ち、4回戦では40cm低い170cmの樋口知春と対戦した。
 ヒット・アンド・アウェイの樋口にナシメントはパンチ、膝で応戦する。しかしパンチの連打時のもつれから掴みでお互い反則の注意が与えられたが、ナシメントは続けて掴みの注意、最後には相手の身長が低すぎたか胸への突きが反則となる顔面に流れ樋口は倒れ試合中断。ようやく立ち上がったがナシメントは注意4となり失格で負けとなり、ここで姿を消した。しかし、優勝候補を破るなど活躍したことからナシメントには若獅子賞(新人賞)が与えられた。

新人賞が与えられ表彰式に出席したナシメント

 ナシメントは試合後「もっと戦いたかった。ベスト8までは行きたかった」と残念そう。
ナシメントは空手を始めてまだ4年の20歳でまだ黒帯を獲得していない茶色帯の2級だ。ブラジルの地区大会ではいくつかの優勝経験もあるが世界のブロック大会での入賞経験はないが今後楽しみな選手。松井館長も試合後に更に稽古に励むよう声をかけたという。「次期世界大会では驚異の海外選手として注目されるくらいになってほしい。アデミール・ダ・コスタ、フランシスコ・フィリォ、テイシェイラを輩出した強豪ブラジルの復活に期待したい」と語った。

ケニー・ウーテンボガードと2ショット。昭和と令和の極真の巨人が並ぶ。ウーテンボガードは197cmで靴を履いてもナシメントが少し高い

  はたして、かつてのブラジルの勢いがこれをきっかけに取り戻すことができるか。ナシメントは試合後のレセプションで「今後の目標は世界チャンピオン。得意技は突きと膝蹴り。テイシェイラ(07年世界王者、11年世界2位)のように攻撃的な組手を目指したい」と意気込みを語った。

 ナシメントはSNSやネットニュースのコメントでも話題となり、極真では84年の第3回世界大会に出場したウーテン・ボガードが例に出されるが劇画『四角いジャングル』では2m7cmで紹介も、実際は197cm。試合後にウーテンと並んで2ショットをお願いした。熊殺しウィリーは196cm、日本のプロレスラーでジャイアント馬場が身長209cm、体重135kgで馬場をしのぐ。格闘家ではチェ・ホンマンは身長220cmとナシメントより10cm高く体重は145.5kg(15年ROAD FC計量時)とほぼ同じだ。極真の世界に現れたこの怪物は次期世界大会で大怪物として旋風を巻き起こすことができるか。

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