【K-1】武尊が格闘技界に提言「こういう状況だからこそ協力し合える時期」
3月22日(日)さいたまスーパーアリーナにて行われた『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN~K’FESTA.3~』の一夜明け会見が、23日都内にて行われた。
昨日、スーパー・フェザー級ワンマッチで、ペッダム・ペットギャットペット(タイ/ペットギャットペットジム)を2RKOにて下したK-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者・武尊(28=K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が会見に出席し、試合を振り返った。
武尊は「K’FESTAっていう年に一度の舞台でダブルタイトルマッチはできなかったですが、2年連続でムエタイトップファイターと戦えていい経験になりました」と、ISKA王者・アダム・ブアフフが世界的なコロナウイルスの感染の影響で来日できず、タイトル統一戦が行えなかったことを悔やみつつも、2年連続でタイ人ファイターを撃破できたことに安堵の表情を見せた。
そのブアフフとの一戦については「ISKAのベルトは欲しいベルト。K-1の価値を高めるためにも必要なのでやりたい」と、時期に折り合いがつけば改めて対戦したいと意思表示した。
同日の大会で前K-1 WORLD GPフェザー級王者・村越優汰を3R KOで下し、自身との対戦を要求しているレオナ・ペタスについては「強い選手だと思うし、実力もしっかり示したと思う。そういう(対戦する)状況になれば叩き潰したい」と、挑戦を受けて立つ構えを見せながらも「K-1の価値を高めたい試合をしたいという気持ちがあるので、それと折り合いがつけば」と、かねてより自身が目標に掲げている海外強豪勢との対戦を優先させたいという心づもりを明かした。
武尊は試合後に握ったマイクで「団体とか関係なく、日本中世界中もっとでっかくもっと元気にしていきたいし、もっとパワーを与えていきたい」と発言。締めのシャウトではこれまで毎回使っていた「K-1最高!」の代わりに「格闘技最高!」と叫んだ。
その真意を問われると、武尊は「ずっと言われてきた試合のこともあるし、今回は日本だけじゃなくて世界でこういう状況にある中で、格闘技は人にパワーを与えられるスポーツだと思うので、団体だけじゃなく競技としてパワーを与えたい」と、格闘技界が一つになっていくことの重要性を語った。
格闘技界を一つに、という希望の実現には他団体との交流戦といった新しい決断が必要になるが、「お互い団体同士事情もあるし、会社が違ってそれぞれの文化やルールがあって難しいことだと思う」と簡単な道のりではないとの自覚はしている。
その上で「今こういう状況だからこそ、お互いリスペクトして協力しあえる時期なのかな。恨み合いやいざこざはマイナスでしかない」と、世間が厳しい状態だからこその好機であるという考えを示した。
その実現に向け武尊は「僕がK-1代表というのは変わらないし、K-1を背負う気持ちも変わらない。僕がやることはたくさんあると思うので、今まで通りそれを全力でやっていくだけかなと思います」と、K-1の顔として、多くの格闘技団体が手を取り合う世界の実現に向け、力を注ぐことを改めて宣言した。
▼武尊の試合後の涙のコメント動画
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