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【K-1】武尊がKOパンチにつなげた38発のインロー、KOできる理由とコツとは(動画あり)

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2020/03/25(水)UP

武尊が素早くインローを放つ(c)AbemaTV

 3月22日(日)さいたまスーパーアリーナにて行われた『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN~K’FESTA.3~』。

 今回の大会は本戦20試合中、11試合がKO決着という見応えのある試合が展開された。

 トーナメントでは木村“フィリップ”ミノル(ブラジル/K-1ジム五反田チームキングス)が豪腕で全3試合を1RKO決着で優勝したのも驚愕だったが、武尊の試合で左のインローキック(以下インロー:相手の前足内側の太腿を蹴る)の執拗な連打から2R 49秒でパンチの連打でのKO劇も見事だった。

インローを多様してからパンチにつなぐ

 これまでもインローをコツコツ当てパンチのKOに繋げてきた武尊だったが、今回のインローは、さらにスピード、威力、軸の安定感を含め、レベルアップしたと感じさせた。

 武尊は、顔面のガードの固い元ムエタイ王者(タイ国BBTVスタジアム認定フェザー級王者)のペッダム・ペットギャットペット(タイ)に序盤からインローを蹴りまくる。このスピードが早く、ペッダムはなかなか反応できず貰ってしまう。武尊は前蹴りで突き放し、パンチも放つが、焦って詰めることはしない。

ダウンを奪いKO勝ちした武尊

 次はダブルのインローを素早く出していく。相手は嫌がり時折バランスを崩す。1R終盤、インローは既に34発目を放ち、下がる相手にパンチをまとめ、右フックでダウンを奪い、相手が立ち上がったところでゴング。
 2Rにはダメージが残る相手にインローを4発蹴ってからパンチの連打で49秒でKO勝ちとなった。

 合計38発の執拗で素早いインロー。解説の長島一茂、関根勤はこの素早いインローに驚き、長島は「こんなに素早くインローをダブルで蹴れる選手はいない」とも評し、関根勤は「以前より強くなっている」と驚いていた。

 このインローを魔裟斗は昨年12月にK-1 WORLD GP 初代女子フライ級王座決定トーナメントに挑むKANAに伝授している。

魔裟斗がKANAにインローを伝授した=19年12月(c)AbemaTV

 魔裟斗はKANAの太ももを蹴って見せ「痛いでしょ。これで倒すんじゃ無い。これが痛いと思ったら、パンチ、ハイキックが当たる。だから早く蹴る。これ10発蹴られてみな。嫌だろ。そうすると(自身の頭を指差し)入るんだよ攻撃が。パンチ、蹴りが入りやすくなる。他の攻撃がどんどん入る。武尊はインローでペチンペチンとやっといて、ヒザ蹴り食らわせたりして最後は倒す」と武尊が倒せるのには、このインローがあると伝える。
 そして蹴るコツは「インローはとにかく早く、浅くペチペチと蹴る」とし、「痛いと思ったらとにかく意識がどうしても下に行ってしまう。下にいったらどうしても上が入りやすくなる」と解説している。

 ちなみに武尊は、昨年3月の現役ラジャダムナン王者(当時)ヨーキッサダーとの対戦でも第1ラウンドに27発のインローを蹴っており、焦らずコツコツとインローを多く出して相手の意識を下に集中させていくことが、KOの秘訣となっているようだ。

▼魔裟斗がKANAにインローキックの蹴り方、コツなどを伝授

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