【ONE】猿田「”順風満帆”なのび太選手に勝ちたい」のび太「これが最後の集大成」
猿田に”順風満帆”と評されたのび太だが、本人に自覚はあまりない。
のび太は高校時代に不登校気味になり、TVで『PRIDE』など格闘技の試合を見る時だけが楽しい気持ちになったと言う。中退後20歳を過ぎて初めて格闘技を始めたのび太は、現在も内向気味な性格だ。
試合前には自身のSNSでも「部屋にずっといる日々を過ごしていましたが、強い方と人前で試合させていただけるようです」と謙虚な投稿をしている。
個別取材ではのび太は、猿田に”順風満帆”と言われたことについて「そう見えます? いや挑発的な意味じゃないですよ。でも最近は負けが込んでますし、向こうのほうが色々挑戦してるけど。僕は挑戦してこなかったので…」といきなり自虐モードに入った。
猿田は”(のび太が)タックルに入る前の打撃が鍵”と語っていたが、それを聞くと「それは間違いない」と素直に認める。「(猿田がインタビューで)全局面で(勝負する)と言ったのは、そういう意味も含まれているんだろうな。偏ったら負けちゃうのかな。ちょっと不安になってきました」と弱気になってしまう。
猿田が当日計量のリハーサルを行ったことを聞かされると「まじすか」と絶句し「落としたんすか」と、相手の予想外の気合の入れように引いたようだ。「その発想がなかった。(自分も)やっとけばよかった」と言いつつも「ポジティブに言うなら、(計量は)当日一回にしよう」と、エネルギーを蓄えると決めたようだ。
■のび太「戦っている間だけは、色んな悩みを忘れてる」
今回のび太を明確に意識し、リスペクトと共に向かってくる猿田に対し「やりづらい」と正直に語るのび太。「あまりそんなこと言ってくれる人もいない。自分が勝ってきたのも、ちゃんとした目線で対策を立ててくる人もいなかったから。最近は対策を立てられて負けてます」と自虐ワールド全開だ。「自分は卑怯だったのかな。今まで弱いふりをして、油断させてようと姑息だった」と止まらない。
しかし「今回は重要な試合。光栄だと思うし、僕はタイトルマッチの前哨戦とは考えてない。これが最後の集大成の試合だと思っています」と内に秘めた闘志は強い。
この先の展望については「色々考えてますけど、何も動けずにいるって感じです。試合をすることによって、色んな面で変わってきた。僕は高校中退してますし、完全にレールから外れてます。運動も得意だったわけではなく、取り柄もない。将来も不安だし。その日その日でやってきて流れついた」と目の前の試合のことしか考えられないとする。
しかし「戦っている間だけは、色んな悩みを忘れてる。こう見えても悩んではいるんです。どうしようもないくらい悩んだら、めちゃくちゃ動いてみる。獣に追いかけられてたら、逃げてなんとか生き延びなくちゃいけない。必死になってる時だけ、悩みごととかは関係ないんです」と、一戦一戦が命がけだと語る。
明日に控えた”日本人ストロー級最強決定戦”。この一戦は、懸ける気持ちの強い方が勝負を制するのかもしれない。
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