【ONE】猿田「”順風満帆”なのび太選手に勝ちたい」のび太「これが最後の集大成」
9月10日(木)に東京・渋谷のShibuya O-EASTで『Road to ONE:3rd TOKYO FIGHT NIGHT』が開催される。直前記者会見が都内で行われ、選手たちが登壇した。
大会のセミファイナルでは、ONEストロー級ワンマッチとして、同級1位の猿田洋祐(33=和術慧舟會HEARTS)vs同級2位・内藤のび太(36=パラエストラ松戸)が行われる。
現在(第7代)のONE世界ストロー級王者はジョシュア・パシオで、この一戦は実質の次期挑戦者決定戦となる。
のび太は第2代、第4代ONE世界ストロー級王者で、猿田は第6代同級王者だ。のび太の持っていた王座を18年9月にパシオが奪取、19年1月に猿田がパシオを倒し戴冠するも、同年4月にパシオに奪い返された流れだ。
のび太は22歳で格闘技を始めると、どこまでも食らいつくグラップリングを武器とし、14年9月に無敗のまま修斗フライ級(現ストロー級)王座を戴冠、16年にONEに参戦した。
一方の猿田は器械体操で鍛えたフィジカルを武器に17年に修斗ストロー級王座を奪取、18年にONEに参戦した。辿った流れも相似する二人である。
会場には先に入ったのび太だが、猿田が入場すると目を伏せやりすごす。フェイストゥフェイスでも、まっすぐに見つめる猿田に対し、視線をそらすのび太という構図になった。
会見ではのび太が「(猿田が)自分と戦いたいと言ってくれ、男性からラブコールを受けたのは初めてで嬉しい。ちょっと気持ち悪い感じになったんですけど嬉しいです」と若干照れながらコメント。
対して猿田は「自分がずっと望んでいた試合。修斗時代から戦いたいと思っていました」とあらためて念願の一戦だと強調する。この試合は「苦しくて、激しい削り合いになるだろうと思います。最後は自分がしっかり削り勝って、日本人では初めて、のび太選手に勝った選手になろうと思っています」と、現在は自身がランキング上位ながら”のび太超え”を狙う。
■猿田、のび太に憧れてきた5年間
会見の後には個別での取材が行われた。
猿田は”のび太対策”として「しっかり打撃で勝負できる」ように練習してきたという。タックルを狙ってくるのび太に対し「ポイントは打撃」とのこと。「間合いの取り方とか、タックルに入る前の攻防」で鍵となるという。
今回の試合は当日計量となるが、プロになって当日計量は初という猿田。既に数日前に”擬似計量”として一度リミットまで落とし、リカバリーを行った上で3時間後に5分3Rのスパーリングを行った。「どういう身体の状態になるか知りたかった。掴んだものがある」と、この一戦に向けての準備は万端だ。
「5年前からやりたかった」というのび太戦だ。
猿田はずっとのび太を追いかけてきた。「互いにアマチュア修斗からプロになって、修斗王者、ONEのチャンピオンになった。経歴は同じに見えても、それまでの道のりが全然違う。自分のほうがデビューは早いが、自分は勝ったり負けたり。のび太選手は連勝で、ONEの試合を見て『うらやましい』『自分もああなりたい』と追いかけてきた。ONEに行ったのも、のび太選手がいたから、ですね」と憧れだったことを隠さない。
さらに「自分の格闘技人生は紆余曲折。ケガで3年くらいまともに試合できなかったこともある。仕事を続けながら格闘技を両立してきた。順風満帆でやってるやつに勝ちたい。そう、のび太選手です」と執念を見せる。「真っ向勝負して、どちらが強いか決めてやろう。うまく綺麗に勝つのでなく、戦って競り勝つ。自信もあります」と”日本人ストロー級最強”を、念願の相手との一戦で決める。
▶次ページは”のび太ワールド”全開、自虐の中の堅い闘志
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