2020/09/20（日）UP
（最終更新：2020/09/21 13:01）

松谷（左）の強烈な左ヒザ蹴りが、グサリと決まる

▼第5試合　-44kg契約 3分3R
◯松谷　綺（VALLELY KICKBOXING TEAM/NJKFアマチュア-46kg王者）
判定3-0 ※三者とも30-27
●坂田美優（FASCINATE FIGHT TEAM）

鋭いインローを放つ松谷（右）

　松谷は、NJKFアマチュア-46kg王者、BigBangアマチュアｰ40㎏、-45kg王者などの実績を積み上げ、19年6月にプロデビュー。強烈なヒザ蹴りと、ミドルキックを武器に、ここまで4戦2勝2分と無敗だ。

　対する坂田は、RISEライト級王者の原口健飛から、送り出される期待のファイター。戦績は2戦2敗とここまで勝ち星はないため、今回の試合で本領発揮といきたいところだ。

長い距離の蹴り技が持ち味の松谷（左）

　1R、松谷が鋭い左右のミドルを何度も放ち、強烈な右の顔面前蹴りをヒット。松谷の打撃の威力に会場がどよめく。坂田は、落ち着いて左ジャブで牽制し、松谷のミドルに対して右ローを蹴り返す。終盤には、坂田が左フックをヒットさせ、松谷をぐらつかせた。

　2R、松谷が左のインローを当てていくと、坂田はワンツーを伸ばしていく。松谷は左右のミドルから、左の三日月蹴りなどの手数を出す。坂田も下がらずに、ボディに前蹴りを突き刺し、左フックを狙っていくが、松谷が手数とヒット数で上回る。終盤に両者のフックが交錯した。

　3R、開始直後、松谷が右ローを何度も放ち、ロープに押し込むと、左のテンカオをボディに突き刺す。坂田も下がらずに右ミドル、右ストレートを出すが、松谷が左右のミドル、ローの手数で上回る。

　さらに、坂田が組んだ際に下を向いてしまうと、松谷は強烈なヒザ蹴りを顔面に見舞う。最後まで立ち続けた坂田だが、松谷が攻撃のバリエーションと手数で上回りフルマークで判定勝利した。

　勝利した松谷は「前回、前々回とGIRLS POWERに出場させて頂いて、2回ともドローでつまらない試合してしまったけど、今回は勝ててホッとしています。倒し切って勝ちたいと思っていたので、もっと沢山練習してKOできるような、パンチ、キック力を付けたいです。もっともっと強くなって出れるように頑張ります」と元気にコメントし、セコンドのトレーナーとファンに感謝を述べた。