2020/12/20（日）UP
（最終更新：2020/12/20 21:09）

会見に出席した吉岡（c）K-1

　12月19日（土）東京・後楽園ホールで開催された『Krush.120』で［第6代Krushバンタム級王座決定トーナメント］の準決勝と決勝を勝ち抜き、見事新王者に輝いた、吉岡ビギン（20＝team ALL-WIN）が、20日（日）の一夜明け会見に出席して、昨日の試合を振り返った。

　吉岡は準決勝では、黒田斗真と対戦して、3Rに狙いを澄ました左ハイキックでダウンを奪い、判定で勝ち上がると、決勝戦では萩原秀斗を破った橋本実生と激突。両者ともパワフルなパンチで攻め続け、決定打がないまま延長戦に突入した。延長では、ジャッジ1名が橋本を支持したが、2名がパンチのヒット数を奪った吉岡を支持。念願のベルトを手にした。

準決勝で強烈な左のパンチで襲いかかる吉岡（左）

　吉岡は、セコンドや応援してくれたファンに感謝の言葉を述べ、「昨日の試合は瑠輝也君（元K-1王者の安保）にも洸輝君（トレーナー）にも言って貰った通り、本当に課題が残る試合でしたし、『このままじゃチャンピオンとして、本当に強いチャンピオンになれない』って言葉をかけて貰ったので、本当にその通りだなと思いました」とコメント。

「準決勝・決勝と2試合見て、本当に格闘家らしい姿勢で試合ができてなかったですし、ワンマッチじゃなくてトーナメントという意識がなかった試合でした。もっともっとがむしゃらに立ち向かっていかないとダメだなと思いました」と、今後の課題は更なるアグレッシブさと反省した。

強烈な右ボディをフックを叩き込む吉岡（右）

　とはいえ、過酷なトーナメントの制したその実績は大きい。勝因については「冷静沈着に戦えていたので、2試合ともパンチを避けたり、落ち着いた攻撃ができた。あとは気持ちでした」と振り返り、「中学校から見ていた舞台で、（王者ベルトを）ずっと獲りたかったので、それが目の前にあることは嬉しい」との喜びを語った。

　今後の展望について聞かれると、「ベルトが獲れたので、次はバンタムで（K-1の）世界を獲りたい。今、K-1にはスーパー・バンタム級しかなくて、武居由樹選手がベルトを返上されて、次は僕がバンタム級で世界を新しく獲りたいなと思っています」と、未だK-1で創設されていない-53.0kgのバンタム級の新設を求めた。

　しかし、自身の更なるレベルアップの必要性は感じているようで「もちろん今のままじゃ、形の上でベルトを獲ってるんですけど、それに見合うような動きができてない。言った以上は破壊力のあるKOを見せたりとか、それに見合うような動きをしていかなければいけないと」と、王者としての力量を示していきたいと意気込んだ。