【五輪柔道】吉田秀彦、苦戦の連続で金メダル獲得の永瀬を称賛「彼じゃないとできない」
27日(火)、東京オリンピック男子81kg級ではリオ五輪銅の永瀬貴規(27=旭化成)が決勝戦18年の世界選手権・金メダルのモラエイ(モンゴル)に延長のゴールデンスコアで足車で投げ、技ありを奪い金メダルを獲得した。
決勝を含む全5試合のうち4試合が延長戦決着。薄氷を踏む展開だった。初戦の2回戦の相手は世界ランク4位のアルバイラク(トルコ)に苦戦し延長戦に指導3で反則勝ちとなったが以降は延長になるも技ありか一本で勝利した。
3回戦のパルラティ(イタリア)は今年3月の国際大会グランドスラムで敗れた相手だった。決勝まで難敵と格闘し、苦戦しながらも最後はしっかり投げて勝利した。
試合後、永瀬は「僕の長所は、気持ちで折れずに最後まで攻め抜く姿勢だと思う。今大会でそれが活かせてよかったと思う」と語った。
テレビ解説を務めた柔道バルセロナ五輪78kg級金メダリストの吉田秀彦(51)は初戦から厳しい戦いだった永瀬に「本当に気持ちが無ければここまで上がって来れなかった。リオで負けで銅で終わってこの東京で賭けてたからできたと思う。その間に本人もヒザを怪我して手術して、1年間柔道できなくて、辛い思いをしたのがやっと報われた感じがした。(初戦から)調子は上がらなかったと思うが、彼の粘りの柔道、一本取れなくても試合の間に考えながら粘って最後は勝っている。そういう勝ち方が今回はできたと」と語った。
最大の山場はやはり準決勝のマティアス・カス(ベルギー)戦だろう。今年の世界選手権で優勝している相手だ。本戦、延長とギリギリのせめぎ合いが続いた。
吉田は「相手が世界チャンピオン、ランキング1位ということで非常に警戒したんですけど、接戦になると思ったんですけど、本当に一瞬の隙ですよね。引き手を取って、最後は背負い落とし。あれは本当に粘って粘ってワンチャンス。彼じゃないとできないですよ」と永瀬を称えた。
延長で背負い落としで相手を頭から落としたが、背中ではなくやや側面から崩れ、微妙だったが、ビデオ判定になり、技ありとなり世界チャンピオンを破った。そして決勝に駒を進め延長で技あり。諦めない柔道で金メダルを獲得した。
これで男子柔道は開幕から4日連続の金メダル。明日28日は男子90kg級で19年の世界選手権2位の向 翔一郎(25=ALSOK)、女子70kg級は世界選手権2連覇(17,18年)の新井千鶴(27=三井住友海上)が参戦する。
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