【RIZIN】キックとMMAの二刀流を目指す鈴木千裕がKO宣言「判定になる方が難しい」
9月19日(日)さいたまスーパーアリーナで開催される『Yogibo presents RIZIN.30』でRIZIN初参戦を果たす鈴木千裕(22=クロスポイント吉祥寺)が10日、公開練習を行った。
KNOCK OUT王者の鈴木は「クレイジーダイヤモンド」の異名を持ち、現在キックボクシング5連続KO中で、昇侍(38=トイカツ道場)とはMMAで対戦する。同王座を防衛しながらMMAに挑戦することを明言しており、キックボクシングとMMAの二刀流の究極王者を目指している。
公開練習では、最初の1分間はキックボクシングのグローブで激しいミット打ちを披露した。これまで何人もマットに沈めてきた右の強打を打ち込み、鋭い左ボディを突き刺す。軽いミット打ちではなく、すべて全力で打ち込む姿は、彼の姿勢そのものなのだろう。
続いて、当初はMMAのスパーリングを予定していたが、“ぶつかり稽古”に変更された(1分間)。グローブをオープンフィンガーに付け替えた鈴木は、「(RIZINのグローブを)つけるのは初めてです」と興奮気味に語り、体をぶつけ合いながらバックに回る動きを見せた。最後は勢い余って相手の頭に打撃が当たってしまい、謝罪する場面も。ハイテンションのまま、インタビューに突入した。
KNOCK OUTのチャンピオンベルトを巻いて登場した鈴木は、「すべて背負っているんで」と気合い十分。MMAの練習はパラエストラ八王子で行い、キックボクシングの練習は毎日、休まずに続けているという。
キックボクシングに専念する前は、MMAファイターとしてパンクラス・ネオブラッド・トーナメントで優勝したことがあるため(2018年)、3年ぶりのMMA復帰となる。鈴木は、「山口(元気)会長から、『キックボクシングをやるならば、MMAを封印しないと勝てない。(キックの)チャンピオンになったら再開してもいい』と言われていました」と再挑戦の経緯を明かす。MMAの試合勘が戻るのかが気になるが、「3年くらいじゃ忘れない」と心配していない。
対戦相手の昇侍の印象は、「100回くらい試合を見ました。強いですね。でも怖かったら負けるんで、いつでも勝てると思っています」と、すでに勝つイメージができているようだ。試合展開については、「殴って倒すのが理想ですけど、MMAなんで全局面で戦います。よくキックボクサーは、組まれたら逃げることが多いけど、それでは面白くないんで。僕は、どんな局面でも対応します」と既に寝技も想定している。
キックボクシングとMMAの距離の違いが勝負に影響するという意見もあるが、「関係ないです。距離が遠いか近いかの違いだけですから。遠ければ踏み込んで打撃を当てればいいし。オープンフィンガーで打撃を当てたら、相手の人生がリセットされることでしょう」と一蹴。さらに、「パウンドも同じで、そこに顔があるから殴る。ただ、それだけのことです。でもパウンドは、頭の下にマットがあるんで、衝撃が逃げないので僕のパンチを打ち込んだら立てないでしょうね」と殺傷能力が全開になる可能性が高い。
ファンから「RIZINのキックルールで戦いたい選手は?」との問いには、「いい質問ですね。僕のYouTubeでのコメント欄に、3人の選手の名前が出てきます。白鳥(大珠)選手、原口(健飛)選手、山崎(秀晃)選手です。『きっと負けるでしょう』と書かれるので、悔しいので倒したいですね」と笑いながら答えた。
まずは昇侍との試合が大切になるが、「判定になる方が難しい。短期決戦で終わる方がラクなので、倒します!」と最後にKO決着を宣言した。
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