【RIZIN】朝倉海がヤマニハ戦を振り返る「RIZINの中心は朝倉兄弟でありたい」チームで掴んだ勝利
9月19日(日)さいたまスーパーアリーナで開催された『RIZIN.30』のメインイベント[バンタム級(61kg)日本トーナメント2回戦]でアラン“ヒロ”ヤマニハ(35=ボンサイ柔術)に判定勝利した、第3代RIZINバンタム級王者の朝倉海(27=トライフォース赤坂)が試合後インタビューに応じた。
対戦したヤマニハは、ライト級新王者のホベルト・サトシ・ソウザ、朝倉未来を三角絞めで失神させ勝利したクレベル・コイケと同門。打撃でも極めでもフィニッシュ出来るファイターだ。戦前の予想で朝倉が有利との声もあった中で、朝倉は勝ち方にこだわりKO勝利を目指した。
自身から圧力をかける朝倉は左右ストレート、左ボディ、右フックと猛攻。ヤマニハはテイクダウンを狙いつつ、左フックを返す。3Rにはバックに回りテイクダウンを迫るヤマニハに対して、朝倉は冷静に対処。試合全体でペースを握り、フルマークの判定勝利を収めた。
1Rの猛攻を仕掛けた場面について、朝倉は「(自身のパンチで)効かせた場面があって、そこで倒すことを意識しすぎて、詰め方が雑になってしまった。絶対倒して勝ちたいという思いが全面に出過ぎてしまって、冷静に詰めることを忘れていた」と振り返る。
フルマークの判定勝利にも「メインを任せてもらってKOか一本したかったけど、不甲斐ないです。思ったより頑丈でタフでした。組み力やパワーがありました」と悔しげな表情だ。
下から極める三角絞めなどの寝技には、当然警戒が必要であった。テイクダウンを狙うヤマニハに対して、朝倉は背中を付けさせることなく冷静に対処した。「寝かされることはないなと思っていた」との言葉通りだ。
1Rは果敢にパンチで攻めたが、2Rからは一転アウトボクシングスタイルに変更した朝倉。実は、1Rが終わった際に右手を痛めており、パンチを思うように出すことが出来ない状況だった。そのため「左のボディなどで効かせて、お腹や足を効かせていこうとしていました。最悪怪我してもいいと思って、右は打っていました」と臨機応変にスタイルを変更して戦った。
兄・朝倉未来とは事前にヤマニハ戦に向けて準備していた技があった。「三日月蹴りでボディを効かせてから上にパンチを打ったりしました。頑丈だったりしてKO出来なかったけど、戦略通りには出来た」と、狙っていた技はしっかりと出すことが出来た。
兄の未来を絞め落としているクレベル・コイケと同門のヤマニハに対して、朝倉は兄のリベンジという心情はなかったが「RIZINでボンサイ柔術の選手が勝ち続けています。その中でRIZINの中心は朝倉兄弟でありたいし、チームとして負けたくないという気持ちで戦いました」というように、RIZINで朝倉兄弟の存在を知らしめる戦いであったと言える。
ワンデートーナメントになる準決勝、決勝の組み合わせについては「ファンの方が求める声が多いカードを組んで欲しい。希望の多い方を選んで組んでもらいたい」と語った朝倉。大晦日へ向けては「圧倒して勝ちたいというのと、今回のトーナメントを優勝するのはもちろん、対世界を目指してやっている。そう考えると今のままでは実力不足と実感した。全体的にレベルアップしないといけない」と気を引き締めた。
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