2021/12/14（火）UP
（最終更新：2021/12/14 07:36）

対戦カード発表会見での瀧澤（右）と朝倉海

　12月31日（金）さいたまスーパーアリーナにて開催される『Yogibo presentsRIZIN.33』の「RIZIN JAPAN GRAND-PRIX 2021 バンタム級トーナメント」の準決勝に出場する、瀧澤謙太（フリー）が公開練習を行った。

　瀧澤は、今年9月の準々決勝では元谷友貴と対戦。元谷有利の声が多い中、カウンターの左フックを当ててパンチ連打でTKO勝利。勢いそのまま、準決勝では朝倉海と対戦する。もう片方のブロックは扇久保博正vs井上直樹で争われる。一夜にして日本最強が決まるトーナメント制覇に打って出る。

【動画】瀧澤健太が元谷友貴を衝撃KO！パンチラッシュにレフェリーが割って入る

　公開練習では切れ味鋭いパンチのミット打ちで快音を響かせ、好調ぶりをアピールした瀧澤。目の上にはアザがあり、その怪我はスパーリングによるものだという。試合には問題はない。

　瀧澤は、スパーリングなどの実践に加えてフィジカルトレーニングに励んでいる。年明けからメニューを変えて週3回、足や上半身などをウエイトで鍛えており「体付きや組み合った時の力やバランスが違う」とその効果を実感しているところだ。

　試合前の作戦については「自分で立てないと後悔する」との思いから、自身で練り上げた作戦をトレーナー陣と相談して、試合に臨んでいる。今回も「責任は自分にある。自分で立てて悔いのない戦いをしたい」と話す。

　優勝候補の一角である朝倉については「打撃が強い選手、腰も重くて寝技も出来る。打撃だけじゃ無くてストライカーと戦う時はテイクダウンも織り交ぜて、全体的に出来る。特に光っているのは打撃」と総合力の高さと打撃力を分析。

　だが一方、以前のインタビューでは朝倉について「打たれ弱い」との見解を述べていた瀧澤。この日も「モロいイメージはあります。全体的な試合を見て、どの試合を見ても全体的にモロい印象があります」とコメント。朝倉海が敗戦を喫した堀口恭司戦のみではなく、これまでの彼の試合を見てそう感じたようだ。

　ストライカーである瀧澤は、朝倉の取る戦略は「テイクダウンのフェイントからの打撃をして来るんじゃないか」と予測。そのような展開も含めて、綿密に作戦を立て試合に臨む。仮に朝倉がテイクダウンを仕掛けてきた場合でも「取られるイメージは沸かないです。取られないと思います」と自信満々。

「（朝倉と自身で）技が似てる部分はあるので、相手のしてくる打撃、倒すメカニズムを把握しています。この角度でこれが危ないというのは分かっているので、大きなミスをしなければ貰うことはない」と相手の攻撃パターンは、すでに分析済み。「相手が予想だにしない攻撃もしたい」と新技を予感させるコメントを残した。

　このトーナメントの優勝候補として、準決勝で対戦する朝倉海や井上直樹の名が挙がる。その中で「このトーナメントに出たからには1番を目指すのは当たり前。エントリーした時から（自分は）優勝候補と言われているわけじゃない。（自分が優勝と）思ってない人を驚かせるような試合をしたい」と優勝宣言。「勝った時の感動が大きいので、楽しみであります」とワクワク感を滲ませた。

　瀧澤がこのトーナメントの優勝候補達を蹴散らして、RIZINのスターとなるのか。

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