ONEで日本人史上初のキック世界王者となった秋元皓貴、前王者に「あと1、2発当てれば倒せた」
3月26日、シンガポール・インドアスタジアムで開催された格闘技イベント『ONE: ONE X』のONEバンタム級キックボクシング世界タイトルマッチにて、カピタン・ペッティンディー(タイ)を判定で下し、日本人初のONE立ち技部門(キックボクシング・ムエタイ)の世界王者となった秋元皓貴(29=日本/EVOLVE Fight Team)のインタビューが主催者から届き「あと一発か二発当てれば倒せた」と試合を振り返った。
【動画】”あと1〜2発で倒せた”秋元の怒涛のパンチラッシュ!最強カピタンとの激闘ハイライト映像
試合は5R終始お互いが攻め続ける中、秋元がローキックを連発させ、効いたカピタンは苦悶の表情に。さらに、倒すことができなかったものの、秋元は何度もパンチラッシュを見せ、最強王者と言われていたカピタンを最後まで追い込み、新王者に輝いた。
秋元は改めて王者となった現在の心境を尋ねられると「試合前にチャンピオンになっても、そこからだって言っていたので、そこまで気持ち的には変わらないのかなって思いましたが、やっぱりタイトルを取ってコーチの顔を見たら泣けてきました。一人で掴んだものじゃないので、コーチとチームと掴んだものなのでとても嬉しかったです」と、喜ぶ。
前王者のカピタンはガンガンと前に出る攻撃で多くの強豪をKOで倒したアグレッシブファイター。秋元は戦前のインタビューで自分と噛み合う試合展開を予想していたが「本当にガンガン来たのでカウンターを狙っていた。僕としては早いラウンドで倒しにいけるかなって思っていたが、ディフェンスもうまくて。早いラウンドでローキックも嫌がっていましたが、なかなか決め切るまではさせてもらえなかった」といい、「良いのが当たって、その後、一発か二発当てれば倒せたかなと思ったのですが..」と、カピタンの守備とタフネスさを称賛した。
相手のパンチや蹴りも全て見えて、スピードも自分が上回っていたと自負する秋元だが「勝ったなっていうのは、やっぱり最後まで思わなかったですね。やっぱり一発のある選手なので、それはしっかり頭に入れてやっていました。ラウンドとしてはフルラウンド取ったとは思っていましたけど、一発だけは気をつけて、なんなら自分が倒しに行くっていうつもりでやっていました」と、最後まで油断せずに戦ったという。
加えて、今回の試合で秋元の相手を圧倒した点は、その手数の多さと無尽蔵のスタミナ。倒れなかったカピタンを褒める部分もあるが、その秋元のラッシュや最後まで落ちないハイペースの戦いぶりには目に見張るものがあった。
秋元に初防衛の相手は誰に興味あるかを尋ねると「僕は誰でも良いかなって思います。やってみたい選手は….どうですかね。レベル的にいったらリマッチになるのか、もしくはチュー・ジェンリャンとカピタンが試合をしてその勝者とかなって思います。やりたい選手っていうのは本当にないです。組まれた試合を完璧にしたいです」と、相手ではなく、あくまで自分自身に意識を集中させる。
ONEで日本人史上初のキック世界王者となった秋元、日本人選手が海外に出て戦う意味を尋ねると「世の中にはたくさん世界タイトルだったり、日本の中でも日本のタイトルが物凄いたくさんあって、正直そのチャンピオン、タイトルの重さというのがどの程度あるのかっていうのが僕はちょっとわからない。世界で評価された舞台で戦うっていうのは、すごい価値のあることだと思いますし、日本の中で戦って世界チャンピオンと言っている選手もいると思うので、ぜひ世界に出てきて本当のチャンピオンになりたいって思うような若い世代が出てきたら嬉しいなって思います」と、胸をはった。
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