【ボクシング】武居由樹、豪快KOのフックは「K-1時代と同じ感覚」＝試合後インタビュー

2022/08/26（金）UP
（最終更新：2022/08/26 23:12）

　8月26日（金）東京・後楽園ホールで行われたプロボクシング［東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチ］で王者ペテ・アポリナル（27=フィリピン）に5R TKO勝利し、第46代OPBF東洋太平洋Sバンタム王者となった元K-1王者・武居由樹（26=大橋）が試合後、囲み取材に応じた。

【フォト】武居の豪快パンチ！左フックでKOする瞬間

　過去最強の相手と対峙した武居は、序盤から鋭いパンチで攻めると、2Rにフックで早くも2度のダウンを奪取。4Rには、カウンターの右フックでダウンを追加し、このRを終えてポイントは40-33と大きくリードする。そして5R、パンチ連打でアポリナルを追い込むと、ダメ押しの左フックで、アポリナルをよろけさせてレフェリーストップを呼び込んだ。

「挑戦者という気持ちがありましたし、プレッシャーを感じました。”ベルトを獲らないといけない”という気持ちです。K-1チャンピオンとしてもう一回ベルトを獲るプレッシャーでした」と試合前の心境を振り返った。

　ペースを掴んだパンチについて、記者から質問が飛ぶと「ゴンゴン当たっていた」と感覚を振り返る。武居のパンチが、相手のボディにヒットする度、後楽園ホールには爆発音のような音が響いていた。K-1時代に魔裟斗は「鉄球のようなパンチ」と評していた。

　5Rにはアポリナルも近距離のパンチで前進し、フックが交錯する場面も見受けられた。その中で、的確にフックをヒットさせて、フィニッシュしたシーンは「キックっぽかったです。K-1時代はああいう感じでした」と語る。近距離の攻防の当て感は、K-1時代から変わらずだ。

　今回でボクシングで5戦目を迎えた武居。普段、ボクシングの指導を受ける八重樫東トレーナーの声が「声が聞こえていました。今まであんまり聞いていなかったかもしれないです（笑）」と話す。今までにも増して、落ち着いて戦うことが出来たようだ。

　前戦では右フックでのKOだったが、今回は左フックとなった。八重樫トレーナーは「右手は強いので左手を当てようと、左の練習をやってきました。打ち合いがあって、そこの攻防の緻密さなど課題しか出てこないです。伸びていると思いますし、少しずつボクサーらしくなってきた。コンビネーションや連打で倒すこと、そういった課題をクリアしていくとトップに近づいていく」と、更なる進化に期待を寄せていた。5戦目でタイトルを獲得した武居の次戦が楽しみだ。

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