2022/10/08（土）UP
（最終更新：2022/10/08 01:23）

阿部一二三（左）、詩が金メダル獲得

　柔道の世界選手権（ウズベキスタン・タシケント）は7日、男子66キロ級と女子52kg級が行われ、男子では阿部一二三が2018年以来3回目の優勝、女子では阿部詩が2019年以来、3回目の世界選手権優勝を果たした。

　一二三は決勝で東京オリンピックの代表を争った丸山城志郎と10度目の対戦。丸山はこの世界選手権3連覇を目指し序盤から得意の巴投げなど積極的に攻めたが、中盤から阿部が圧力をかけ攻め始め、丸山の内股を返し技あり！阿部が優勢勝ちで丸山に6勝4敗と差をつけた。

　女子では詩が昨年の五輪金メダルを獲得後に両肩を手術。今回復活の優勝を果たした。準決勝では昨年の東京五輪の決勝の相手ブシャール（フランス）に開始早々に巻き込み投げで技ありを奪うも、後半に肩車で取り返され、延長戦に。阿部は指導2を受け反則負けまで残り1つとなり絶体絶命だったが内股で一本を決め決勝に。
　決勝では東京五輪銅メダルのジャイルス（イギリス）に内股透かしで技ありを奪い優勢勝ちで優勝を果たした。

　今回のきょうだい優勝に兄一二三は「丸山選手に本戦でポイントを取れて、兄として負けなかったので良かった。互いに苦しい場面でしっかり勝ちきれた。それが今後の2人の自信になる。2人で金メダル6個です」とこれまで世界選手権で優勝した兄3、妹3の合計金メダル6個になったことをアピールした。

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