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【世界柔道】ビロディドが2階級アップで7位「馴れるまで1年かかる」ヘッドコーチ談

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2022/10/09(日)UP

ダリア・ビロディド、48kg級では世界二連覇した彼女(写真上)だが、今回57kg級世界初挑戦では7位だった。

 柔道世界選手権(ウズベキスタン・タシケント)は8日女子-57kg級が行われ、東京五輪女子-48kg級・銅メダルから2階級アップしたダリア・ビロディド(ウクライナ)がこの階級に世界初挑戦も7位に。それについてヘッドコーチが言及した。

【フォト】ビロディドの今大会の激闘、増量のマッスルボディがわかるビキニ姿も

 初戦から得意の三角絞めからの押さえ込みで一本勝ち、三回戦では東京五輪−57kg級で銀メダルのサラ=レオニー・シジク(フランス)をゴールデンスコアで破り優勢勝ち、準々決勝では今大会で技あり、一本を重ね優勝したリオ五輪金メダリストのラファエル・シウバ(ブラジル)に健闘も指導3が重なり反則負け。3位決定戦でも敗退し7位となった。

 48kg級では19歳にして世界二連覇、昨年の五輪3位を最後に2階級上げた彼女。今回の評価はどうなのか。ウクライナメディア『スパイラインニュース』ではウクライナ柔道代表のヘッドコーチを務めるヴィタリー・ドゥブロヴァ氏にインタビュー。「彼女がこの階級に適応するには1年かかる」と発言した。

 同コーチは「まず、ビロディドは(この階級の)経験不足。しかし、その前にオリンピック銀メダリストのサラ・レオニ・シジク選手と激戦を繰り広げた。ダリアは延長戦に勝ち、多くのエネルギーを使った。彼女曰く、戦いの間隔が長くないので、回復できなかったがラファエラ・シルバ戦では作戦をうまく組み立てたので、残念ながら負けてしまったとのことだった。だたし、彼女はこの階級での経験が不足しているように思う」と指摘した。
 続けて「何しろ、彼女は新しいライバルをすべて知っているわけではないし、すべてのライバルを相手に戦ったわけでもない。彼女は戦術とスタイルを少し変える必要がある。やはり、48kgから57kgまでの差は大きい」とハンデを埋めることと、この階級での戦い方の構築が必要と語った。

 そして「彼女は正しい道を歩んでいると思うが時間が必要だ。私の考えでは、彼女は新しい階級に適応するために1年必要だと思う。しかし、5月に行われたヨーロッパ選手権での彼女の戦いと今を比べれば、レベルは格段に上がっている。総じて彼女はいい戦いぶりを見せてくれた。実際、シルバに勝っていれば、メダルに近い存在だった」と語り期待を込めた。

 約10kg階級を上げたビロディド、172mの高身長ではそれでも細く見え体力の違いも感じられた。パリ五輪まで2年を切ったが、この階級でもメダル獲得となるか。

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