2022/10/14（金）UP
（最終更新：2022/10/20 10:57）

3団体のベルトを持つ井上尚弥、背景の壁にはバトラーの写真（13日会見にて）

　12月13日（火）東京・有明アリーナにて行われる世界バンタム級4団体統一戦、3団体王者の井上尚弥（29＝大橋/23勝20KO無敗）と対戦するWBO同級王者ポール・バトラー（33＝英国/34勝15KO2敗）が昨日コメントを発表、バトラーは「誰もが認める世界チャンピオンになることを夢みてきた」とし、同陣営は「大逆転を起こす」と意気込んだ。

【動画】バトラーが豪快KO勝ち、相手が悶絶の映像！井上の3団体全KO写真も

　バトラーは所属する「プロベラム」の公式サイトで「このスポーツで最大の賞金がかかった、キャリア最大の戦い」と語り、さらには「私は誰もが認めるバンタム級世界チャンピオンになることをいつも夢見てきた。井上は驚異的なファイターだが、私の技術、そして私の決意を過小評価する者は一人もいないはず。私はこのスポーツの歴史に自分の名前を刻むために日本へ行くのだ」と意気込んだ。

井上はこれまでの3団体のベルトは全てKOで獲得。写真は井上がラッシュ、WBA王者マクドネルをKOする瞬間（18年5月）

　また、バトラーの所属するプロベラム社のリチャード・シェーファー社長は「ポール・バトラーは、歴史を刻み、大逆転を起こし、誰もが認める世界バンタム級チャンピオンとして帰国する準備が整っている。井上尚弥の実力は誰もが認めるところだが、ポールのことを本当に知っている人は、彼の実力を知っており、挑戦が大きければ大きいほど、彼のパフォーマンスも大きくなるだろう」とバトラーの勝利に強い期待を示した。

　昨日の対戦発表会見で井上は、バトラーについて「全てのレベルにおいて、まとまった高い技術を持つ選手。倒されないボクシングを徹底された時、自分がどう対応していくか考えながら準備している」と警戒する。さらに「自分は４団体制覇がかかっっているが、彼も同じ。これまで以上の気持ちで挑んで来る」とし、現在、井上は相手を過大評価して練習しているとも語った。

　大橋会長は井上について「アメリカ合宿でかなりのスパーリングをこなし、帰国後も、日本人選手を相手にやっていますが、来週あたりにフィリピンから2人、11月には田中恒成選手がスパーリングに来てくれます」と語る。

　残り2ヶ月、両選手がどこまで仕上げるか。バトラーは井上に大逆転劇を起こせるのかにも期待される。

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