【RIZIN】ONE女子で活躍したV.V Mei、浅倉カンナと激突に「KO狙う」=公開練習

2023/04/15（土）UP
（最終更新：2023/04/15 07:12）

　4月29日（土）に東京・代々木にて開催される『RIZIN LANDMARK 5 in YOYOGI』の[RIZIN MMAルール（49.0kg）]にて、浅倉カンナ（25=パラエストラ松戸）と対戦する、V.V Mei（山口芽生/40＝フリー）が14日に公開練習を行い、「MVPなパフォーマンスを、KOを狙う」と試合への意気込みを語った。

【フォト】V.V Mei、進化する打撃を公開！那須川会長が豪華ミット持ち

　Meiは日本の女子格闘技を牽引するベテランファイター。15年3月にDEEP JEWELSでアトム級王座を獲得し、16年からONEに参戦し、女子アトム級王者アンジェラ・リーへ2度挑戦した経験を持つ。今回がRIZIN初参戦だ。

　Meiは今回、インストラクターを務めるTEPPEN GYMで公開練習を実施。那須川弘幸会長が持つミットに次々とパンチやキック、ヒザ蹴りを放ち快音を響かせた。今年2月で40歳を迎えたMeiだが、キレのあるミット打ちを見る限りは体調は万全だ。

　ONEで長く海外で戦ってきたMeiは今回が約3年半ぶりの日本での試合。「すごい楽しみ」といい、現在コンディションについて、「かなり良い。減量も順調で追い込みもキツいものをやっていますが、バランスの取れた良い練習ができています」と笑顔を見せた。

　試合のテーマについて、「これまで女子格の良い選手、良い試合が色々とあったと思いいますが、その中でもダントツに面白い試合がしたい。29日には他にも良いカードがいっぱいあるが、その中でもMVPと言われるようなパフォーマンスをしたいと思っています」と意気込んだ。

　予想する試合展開を“ノンストップな戦い”と表現するMei。浅倉との試合は「浅倉選手も動くタイプで寝技の展開があるのでかみ合う」と期待しており、その中で“一枚上手”な動きを見せたいと力強く語る。

　勝負所について、寝技か立ち技か、どちらの展開を予想しているかを問うと「どっちになるか分からない。全ての展開で良い技が出せるように準備しています。今、寝技、レスリング、打撃のバランスがかなり良い。自信を持って挑みたいと思います」と全局面においての勝負をイメージしているようだ。

　寝技については、柔術ジム「CHECKMAT TOKYO」で汗を流し、最近、黒帯を授与されたというMei。CHECKMATの柔術のスタイルは“常に動きながら相手のミスを誘い出し極め切る”との事だが、そのアグレッシブぶりを今回の寝技の攻防でも披露したいと意気込む。

　さらに、ボクシングは、元WBC世界フライ級王者・内藤大助の王座獲得をサポートしたことでも知られる名トレーナー、野木丈司氏からの指導を長く受けており、今回の公開練習でも、ステップワーク、動きの緩急、パンチの出力具合など、さらに進化している姿を見せた。

　Mei自身もボクシングについて「技の精度は上がったと思う」と確かな手応えを感じているようで、キックは那須川会長の指導も受けていると、全局面において万全の準備体制だ。

　相手の浅倉は昨年7月の女子トーナメントでパク・シウに敗れて以来の復帰戦だ。過去2年間で1勝3敗と望む結果が出ていないが、浅倉は今回スランプな状態で迎えるのか、それとも“手負いの虎”の如く、後のない必死の戦いを見せるのか。

　ベテランらしい謙虚な言葉選びをしつつも、最後は「KOは狙いたい」と静かな闘志を燃やすMei。RIZIN初戦でどのような戦いを見せるのか、注目だ。

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