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魔裟斗、続出する“計量オーバー問題”を斬る「俺たちは凡人、天才のマネをしてもダメ」

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2023/07/08(土)UP

今年6月の鈴木千裕とのタイトルマッチでクレベル・コイケは契約体重400gオーバーとなり、王座剝奪され涙を流した

 魔裟斗が、昨日7日公開の自身のYouTubeチャンネルで、最近多発している“体重超過問題”について持論を展開した。契約体重オーバーは昔からある問題だが、とくに近年は増加傾向にある印象で、最近では6月24日開催のRIZIN北海道大会でクレベル・コイケが前日計量で400gオーバーとなり、RIZINの榊原信行CEOから王座剥奪を言い渡され話題になったばかりだ。

【フォト】クレベル・コイケが体重超過で涙、タイトル剥奪場面

 今回の配信で魔裟斗は、「1日で5kgくらいの水抜きをみんながマネするから、体重超過が起きていると俺は見ています」と契約体重オーバーの原因を語った。そして「水抜きは筋肉量がある人は落ちやすいんです。筋肉の中に水が入っているから。でもクレベル選手とか筋肉量がそこまで多くない人は、落ちにくくなります」と水抜きに向ている選手とそうではない選手がいることを指摘した。

 また、「一気に落として、一気に体重を増やすことで有利になるという理論なんだろうけど、俺はあんまりいいとは思わない。俺が現役の時は試合前日に落とすのが1kg、1週間くらい前は3kgくらいオーバーしている状態から少しずつ落としていきました。2kgを一日で落とすと、次の日に疲労が残ります。これを一日で5kgとか落としたら、疲労が残った状態で試合をすることなると思います。自分も一気に7kg落として倒れたこともあったけど、体が重くて動けませんでした」と魔裟斗は経験をもとに語った。

 ちなみに魔裟斗は現役時代、契約体重ジャストに拘りを持ち、K-1MAXで活躍している頃は毎回のように契約体重“70.00kg”に合わせて関係者を驚かせていた。動画では、ボクシングの井上尚弥も魔裟斗と同じように極端な水抜きをせずに1週間前に3kgオーバーから練習と食事で少しずつ落とし、試合前日に1kg落とす減量法を取り入れていることが合わせて紹介された。

魔裟斗が自身のYouTubeチャンネルで体重超過問題で持論を語った

 魔裟斗は「減量は長い時間かけて脂肪を削っていき、筋肉だけにしていくと体がキレてくる。スピードもその方が速くなると思う。極端な水抜きは血液をドロドロの状態までするわけだから、危険だし戦えないでしょう。たまたま天才がやって成功しただけ。俺たちは凡人だから、天才のマネをしてもダメですよ。凡人は凡人らしいことをやった方がいい」と減量法の見直しを訴えた。

 最後に魔裟斗は「直前まで普通に食べて、そこから一気に体重を落とした方が楽だと思うけど、63戦やった経験上、少しずつ落とした方が本番は調子がいい。俺の減量方法も試してほしいね」と体重超過傾向に警鐘を鳴らしつつ、歯止め対策を提案した。誰かのマネをするだけではなく、自分に合った減量法を見つけることが成功への近道なのなのかもしれない。

▶次ページは、【フォト】クレベル・コイケが体重超過で涙、タイトル剥奪場面

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