若手育成大会『MMA甲子園』旗揚げ、漫画『レッドブルー』とタイアップで
7月14日(金)都内にて『MMA甲子園』旗揚げの記者会見が行われた。これは、若手格闘家の才能を発掘し育成するための大会。参加資格として、高校生又は専門学校生(15歳〜18歳)が対象となっており、プロとして活動している選手は参加できない。今後のMMA(総合格闘技)発展のためにも注目のプロジェクトだ。
今回は『週刊少年サンデー』(小学館)で連載しているMMAを題材にした漫画『レッドブルー』とのタイアップで実現した。
『レッドブルー』は、根暗で病弱な日陰者の少年、鈴木青葉(すずきあおば)が、格闘技経験ゼロからMMAの世界へ飛び込んで成長していく物語だ。
青葉が、16歳にしてMMAの全国チャンピオンに輝いた赤沢拳心(あかざわけんしん)をぶん殴るという大それた目標に向かって『シャークジム』という総合格闘技ジムに入門。そこで練習の日々を過ごし、高校生世代の総合格闘技日本一を決める大会『MMA甲子園』に参加することに。才能溢れる寝技師やハードパンチャーなど、多士済々な対戦相手を撃破し、青葉が決勝まで勝ち進んでいくという白熱の展開になっている。
ここで描かれている『MMA甲子園』が、現実の大会として開催されることになったのだ。
格闘技団体『GRACHAN』代表の岩崎ヒロユキ氏が本部委員長となり、各地域の格闘技ジムを支部長として全国を網羅。日本の次世代の格闘家を輩出する大会が組織された。地方予選は23年9月頃より開始、全国大会は24年2月頃に東京で開催予定で、詳しい情報は後日発表されるとのこと。
今回の会見には、岩崎ヒロユキ氏(実行委員長/関東支部長)、小学館『週刊少年サンデー編集部』宮川拓人氏、平大門氏(副委員長/北海道支部長/マルスジム)、水口誠悟氏(関東支部補佐/AACC)、坪井淳浩氏(東海支部長/GSB)、中村優作氏(関西支部長/TEAM FAUST)、田村ヒビキ氏(九州支部長/カルペディエム福岡)、山崎明氏(競技部長/GRACHAN審判部長)が出席。
実行委員長を務める岩崎氏は「日本の格闘技業界に新しい風を吹き込むことを目指しています。この取り組みが若い世代にとって格闘技に目を向けるきっかけとなることを願っております」とコメント。
週刊少年サンデー編集部の宮川拓人氏は「日本における漫画の力を信じています。この漫画がヒットすることで、総合格闘技というスポーツに携わる方の人口が増えて、漫画と相互に良い影響があればと思ってます。いずれは、MMA甲子園で優勝したことがきっかけとなって、ここまで来れましたという選手が出てきたら嬉しいなと思います」と語った。
また、ルールに関しても、安全面に考慮された内容となっている。特徴的なのはヘッドギアの着用、ヒジの攻撃は全面的に禁止、顔面へのヒザの攻撃も禁止など。さらに、ヒールフック(足関節)やスラム(相手を叩きつける技)といった大きな怪我に繋がる攻撃も禁止されている。オープンフィンガーグローブも分厚いものを特別に作っているそうだ。
階級については、以下の通り。
フライ級 :体重57kg(125 ポンド)以下
バンタム級 :体重61kg(135 ポンド)以下
フェザー級:体重66kg(145 ポンド)以下
ライト級 :体重70kg(155 ポンド)以下
ウェルター級 :体重77kg(170 ポンド)以下
ミドル級:体重84kg(185 ポンド)以下
ライトヘビー級:体重93kg(205 ポンド)以下
ヘビー級 (Heavyweight):体重93kg以上
『レッドブルー』を読んで総合格闘技を始めた少年が、実在の『MMA甲子園』に出場するという未来も遠くないかもしれない。今後へ向けてどういった広がりを見せるのか注目したい。
▶︎次ページは【フォト】MMA甲子園のポスター、勢揃いした支部長の姿も
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