【UFC】新バンタム級王者オマリー、KO勝利も戦前の怪我を告白「今日まで6週間グラップリングができなかった」

2023/08/21（月）UP
（最終更新：2023/08/21 13:01）

　8月20日（日本時間）米ボストンで開催された総合格闘技イベント『UFC292』のバンタム級タイトルマッチでアルジャメイン・スターリング（米国）を2ラウンドKOで下し新王者に輝いたショーン・オマリー（米国）。試合後の会見で、戦前に6週間グラップリングができないほどの怪我をしていたことを告白した。

【動画】オマリーの衝撃KO！スターリングがダウン

　オマリーは一撃で相手を沈める抜群のスタンド打撃を武器にする新世代スター。しかし今回は3度の防衛を誇る王者スターリングへの挑戦ということで、流石の人気選手も下馬評は不利。卓越したレスリング能力と柔術黒帯の実力を持つ王者には、得意の打撃は出せないのではとの意見が多く見られた。

　しかし試合は2R序盤オマリーがスタンドの展開で右ストレートを当て、ダウンしたスターリングにパウンド連打、KO勝利を収めたのだ。

　オマリーは試合後の会見で「自分の中では、スターリングはバンタム級では史上最強の選手。それでも、勝利への自信を失ったことはない。その理由はこの右拳を俺は持っているからだ」と振り返り。

　その一方で「これまでで一番ナーバスに試合だった」といい、「ボストンでのメインだ。欠場は許されない。しかし、右の脇腹下を筋挫傷したんだ。それで今日までの6週間グラップリングの練習はできなかったんだ。もちろん、MMAのスパーもだ」と、戦前に大きな負傷を抱え準備不足の状態で戦っていたことを告白した。

　群雄割拠のUFCバンタム級トップ戦線。気になるオマリーの初防衛戦の相手だが、ファンからは様々な意見が上がっている。

　一番人気はスターリングの盟友で、同級1位のメラブ・ドバリシビリ（32＝ジョージア）。現在9連勝中でその強さの源はその卓越したテイクダウン能力。相手を吹き飛ばすほどのタックルに対し、オマリーはどう対応できるのか。

　そのほかでも、スターリングとのダイレクトリマッチや、現役復帰した元王者のヘンリー・セフードなどの対戦を見たがる声もある。

　しかし、オマリーは勝利マイクで、自身のレコードに唯一黒星をつけたマルロン・ヴェラの名前を挙げ「12月ベガスでやろうぜ」と逆指名した。果たして、オマリーの初防衛戦の相手は誰になるのか、注目だ。

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