ONE女王アンジェラ・リー“自死防止”団体を設立、妹の死を受け
ONE女子アトム級MMA王者アンジェラ・リーが、自死問題やメンタルヘルスについて取り組む団体『FIGHTSTORY(ファイトストーリー)』を設立したと発表した。アンジェラは17年に自身が自死未遂を起こしていたことを明かし、昨年12月の妹・ビクトリアの死が自死であったことも明かした。
【フォト&動画】昨年死去した妹ビクトリアと笑顔のアンジェラ、団体設立の思いを語る
アンジェラは15年に、19歳で初代女子アトム級王座を戴冠。以降5度の防衛に成功している”絶対王者”だ。
しかし昨年12月に、同じくONEで活躍する妹・ビクトリアが死去。以降、弟でONE二階級王者クリスチャンと共に試合を行っておらず、引退説も囁かれていた。
アンジェラは今月19日、スポーツメディア『The Players Tribune』に長文を寄稿し、自身の自死未遂や鬱に悩んだこと、さらに妹の死が自死であったことも明かした。
アンジェラは17年11月、ハワイにて車でトレーニングに向かう途中に自動車事故を起こす。
当時21歳のアンジェラは、3度目の防衛を前にし、婚約も発表したばかり。人生の絶頂にあったと思われる。
しかしアンジェラは手記で「あの頃、防衛戦の準備をしながら、プレッシャー、ストレス、期待、すべてが蓄積し、心も体も限界まで追い込みすぎてしまった」と語る。
そして減量がうまくいかなかったことが引き金となり「誰かを失望させたくない、全てを放棄しよう」という考えに至り、故意に事故を起こしたと告白した。
その後、アンジェラは「自分の経験したことを他の人と共有するたびに、少しずつ良くなっていった」と悩みや経験を語ることで、長い時間をかけ回復していったと言う。
そして昨年12月26日、妹・ビクトリアが「自ら命を絶った」と明かした。
アンジェラは悲しみの中からも「彼女が生きた驚くべき人生からインスピレーションを受けた。メンタルヘルスとの戦いでは、孤独を感じるかもしれないが、一人ではないことを皆に知ってもらいたい」と、非営利団体「ファイトストーリー」を設立したと言う。
ファイトストーリー公式によると「あなたの人生ストーリーを共有し、祝うことの出来るコミュニティ&ライブラリー」とある。
今月9日にはハワイで「愛する人を自殺で失った人や、自分自身やメンタルヘルスで苦しむかもしれない人を支援したい人」で集まりイベントを行った。
アンジェラが、またリングに復帰するかはわからないが、多くの人の「人生の戦い」を支援する活動に注目していきたい。
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