井上尚弥、タパレスと４団体統一戦が決定！「完璧に仕上げる、KO決着を見せたい」＝12.26有明

2023/10/25（水）UP
（最終更新：2023/11/26 18:52）

　ボクシング世界スーパーバンタム級2団体（WBC＆WBO）王者の井上尚弥（30=大橋）４団体統一戦が決定した。もう一人の同級2団体（WBAスーパー＆IBF）王者マーロン・タパレス（31=フィリピン）と12月26日（火）に有明アリーナにて行われる。

【フォト＆動画】井上尚弥がタパレス戦へ意気込む！この会見の模様

　井上は昨年12月にバンタム級の世界主要4団体王座を統一し、今年1月に4団体のベルトを返上。スーパーバンタム級に階級を上げ今年7月に同級初戦でステーブン・フルトンにKO勝利し２団体のベルトを奪取。世界4階級制覇も達成した。これで勝利すれば、スーパーバンタム級わずか2戦で４団体制覇となり、テレンス・クロフォードに次いで史上2人目の2階級4団体王座統一王者となる。

　会見で井上は「スーパーバンタム級統一も2023年内にクリアできそう。あと2ヶ月、いまはメキシコのパートナーと練習を開始し、いい練習ができている。完璧な状態に仕上げるので期待していてください」とし「見ている方にはKO決着を見せたい」と強く意気込んだ。

　現在メキシコ・フィリピンから5人スパーリングパートナーを呼び、非常に良い状態だとも大橋会長。どのレベルまで仕上げるのか期待される。

　一方、タパレスは米国でキャンプを張っているため来場できなかったが、日本でも王座を獲得しており今回勝ちに行くと、タパレスの代理としてMPプロモーションのギボンズ社長はいう。
　タパレスは今年4月にムロジョン・アフマダリエフから2-1の判定勝利し2団体のベルトを奪取。これまで何度か日本でも戦っている。
タパレスとは何者か。日本のボクシングファンには馴染みある選手だ。

　15年12月に京都にて大森将平にKO勝利。16年7月にWBO世界バンタム級王座をKOで奪取すると、17年4月には大阪にて大森がタパレスの王座に挑むことになっていたが、タパレスが計量で800gオーバー。再計量でもパスできず王座剥奪となった。この大森との試合では再びKO勝ちしたものの、ペナルティで王座は戻らず。

　19年12月には米ニューヨークにてIBF世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦で岩佐亮佑にボディとアゴへの左ストレートでダウンを奪われ11回にTKO負け。王座に届かなかったが、21年12月、米カリフォルニアにて行われたIBF世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦で、同級10位の勅使河原弘晶と対戦し、2回6秒のKO勝ち。そして、今年4月にアフマダリエフの２団体王座に挑み判定勝利。井上との４団体統一戦に挑む。

・互いの戦績とデータ
井上尚弥（30=大橋）　身長165cm、体重：スーパーバンタム級（55.34kg以下）リーチ171cm、右ボクサーファイター。戦績：25勝22KO無敗、KO率88%、

主な実績：世界4階級王者、元世界バンタム級４団体制覇王者、現WBC＆WBOスーパーバンタム級王者

マーロン・タパレス（31=フィリピン）身長163cm、体重：スーパーバンタム級（55.34kg以下）リーチ165cm、左ボクサーファイター。戦績：37勝19KO3敗、KO率51.35%、

主な実績：元WBO世界バンタム級王者、現WBAスーパー＆IBFスーパーバンタム級王者

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