2024/01/10（水）UP
（最終更新：2024/01/10 18:54）

”レジェンド”バーナード・ホプキンス　＠bhopdaalie

　1月7日（日・日本時間）米国ラスベガスのボクシング会場で、ボクシング史上初の4団体制覇者バーナード・ホプキンス（58=米国）が乱闘寸前の騒動を起こした。
　ホプキンスは、会場でインタビューを受けていた現WBC世界スーパーライト級王者デヴィン・ヘイニーの父親に、突然「トイレに行って話そうか」と因縁をつけては、体当たり。警備員に引き離された。“レジェンド”はなぜ怒ったのか。

【動画】これは怖い！元2階級王者がブチ切れ体当たり！

　ホプキンスは04年、世界ミドル級王座統一戦でオスカー・デ・ラ・ホーヤにKO勝利し、ボクシング史上初の4団体制覇に成功。更にはライトヘビー級も3団体の王座を獲得し、14年には49歳で“最年長王座獲得記録”と“最年長防衛記録”も更新した“不老王者”だ。

　10代の時には5年間服役し、“死刑執行人”の異名も取った。

　ホプキンスは現在ライアン・ガルシアら一流ボクサーを多数擁する「ゴールデンボーイ・プロモーションズ」の重役に収まっており、この日もゴールデンボーイ興行のため顔を出していた。

　そこで出くわしたのが現WBC世界スーパーライト級王者デヴィン・ヘイニーの父親だ。実はデヴィン・ヘイニーとライアン・ガルシアは対戦が決まりかけていたが、先日ガルシアが別王者に挑戦することをSNSで表明。理由は「ヘイニー相手ではPPVが売れないから」だ。
　ヘイニーは31戦無敗の2階級制覇だが、近年の試合は手堅い判定勝利が続き“塩ボクサー”との声も大きい。

　ヘイニー父は、会場でインタビューを受け、息子の試合を断ったガルシアについて「最初はガルシアから息子に挑戦してきたし、尊敬していたよ。でもどうやら、彼は“メキシコの誇り高い人”（ガルシアはメキシコ系）ではなかったみたいだなあ」と不満を吐露する。
　これを効いたホプキンスは、つかつかと近寄り「おい、トイレに行くぞ。これはトイレで話すような、男同士の話だからな」とヘイニー父に詰め寄る。
　所属選手のガルシアが侮辱されているのを見ていられなかったのだろう。

　ヘイニー父も一歩も引かず「彼は刑務所に入れられすぎてしまったのかな」と応戦する。するとブチ切れたホプキンスが肩で体当たり！乱闘に発展しようとしたのを見て、周囲や警備員たちが慌てて引き離した。

　この動画が拡散されると「死刑執行人とトイレに行くのは絶対にやめて！」とヘイニー父の身を案じる声で溢れた。

　ゴールデンボーイ社長のデ・ラ・ホーヤは、依然としてガルシアvsヘイニーの交渉を進めていると声明を出しているが、プロモーター同士の因縁も出来てしまったか。

▶次のページ：【動画】これは怖い！元2階級王者がブチ切れ体当たり！