2024/01/11（木）UP
（最終更新：2024/01/11 17:50）

世界統一タイトルを作成すると宣言したRISEの伊藤隆代表（中央）、GLORYのロビー・ティマーズ氏（右）、モーリス・ホルス氏（左）

　キックボクシング団体『RISE』が1月11日（木）、都内会場にて記者会見を行い、提携している欧州最大のキックボクシング団体『GLORY（グローリー）』と、2024年末に65kg級統一トーナメントを開催することを発表した。
　65kg級は、GLORY世界王者のペッチ（ペットパノムルン・キャットムーカオ）、RISE世界王者にはチャド・コリンズ、そして日本の原口健飛、白鳥大珠など強豪が揃っている激戦区の階級だ。

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世界戦略を本格化することを宣言した伊藤代表

　記者会見は、RISEの伊藤隆代表、GLORYからロビー・ティマーズ氏（GLORYマッチメイカー）、モーリス・ホルス氏（GLORYエグゼクティブ・ディレクター）の3人が出席した。

　まず伊藤代表は、2024年の興行スケジュールを発表。後楽園ホールで行われるナンバーシリーズ10大会、3月17日（日）にELDORADO、7月に大阪、9月に横浜、12月前後に東京でビッグイベントをそれぞれ開催するという。

GLORYのロビー氏はRISEの日本人ファイターのポテンシャルを高く評価した

　そして「12月の東京大会は、GLORYと新たな試みをしたいと考えていまして、65kgのワンデイトーナメントを開催します。これは、RISEとGLORYの統一世界タイトルとなり、統一ランキングを作成することになります」と伊藤代表はぶち上げた（統一タイトル名は未定）。

　ロビー氏によると「昨年12月のRISEの大会を見て、RISEファイターが素晴らしいと確信し、タイトル統一を決意することになりました。日本人は逃げているとか言われることがありますが、そんなことは決してなく強い選手がたくさんいる」と期待をかけた。

モーリス氏は、GLORYで4階級のトーナメントを開催すると宣言

　またモーリス氏は「GLORYは2024年に、77kg、85kg、95kg、ヘビー級の4階級でトーナメントを行います。65kgはRISEで行い、この階級のみ統一戦となります」と補足した。

　65kgの階級は、RISEの日本人ファイターでは原口健飛、白鳥大珠のツートップが揃い、ペッチ、チャド・コリンズ、エイブラハム・ヴィダレス、ザカリア・ゾウガリー、ヤン・カッファなど実力者が並んでいる激戦区だ。伊藤代表は「65kgはGLORYの中で一番軽い階級ですが、日本の選手が揃ってくれば上の階級の統一ランキングができる可能性があります」と女子も含めて期待をかけている。

　気になるのはRISEとGLORYの判定基準の違いだが（RISEはダメージポイント優先、GLORYは大技重視の傾向があると言われている）、ロビー氏は「RISEとGLORY、どちらで試合をしても判定基準が合うように協議して決めていく」といい、伊藤代表も「5人制にするのか、海外からジャッジを呼ぶのかも含めて考えます」とコメントした。

　なお、原口健飛とペッチのGLORY世界タイトル戦についてロビー氏は「実現するとしたらGLORYの大会でやる可能性は高い」とのことだが、日程や場所は調整中のようだ。

　いよいよ世界統一が本格的になってきた、RISEとGLORY。まずは2024年末の65kgの世界大戦が幕を切る。

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