2024/03/06（水）UP
（最終更新：2024/04/26 09:19）

ネリが山中に謝罪した

　5月6日（月・祝）東京ドームにて［4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ］として、王者・井上尚弥（30=大橋）と、挑戦権を持つ元世界2階級制覇王者のルイス・ネリ（29=メキシコ）の対戦が行われることが発表された。
　ネリは17年と18年の山中慎介戦での、それぞれドーピングと体重オーバーについて「申し訳なかった。2度皆さまを裏切ってしまった」と謝罪と反省の言葉を口にした。

【フォト】山中とネリが再会、握手し話す2人

　会見でネリは開口一番「皆さんに申し訳なかったとまず謝りを入れたいと思います。
日本のボクシングコミッションの皆様、ボクサーの皆様、帝拳プロモーションの皆様に謝罪を申し上げます」と謝罪の意を述べた。

山中とネリが握手

　続けて「今わたしは大変集中してきちんと練習しています。2度皆様を裏切ってしまいましたが、今は節制しきちんと調整しています」と心を入れ替えたと語る。

　井上との試合では「偉大なるグレートな試合を見せたいと思います」と意気込み「このチャンスをくださった井上選手、帝拳プロモーション本田会長、チームのみんな、大変ありがとうございます」と改めて礼を述べた。

　対して井上は、その山中との因縁について「僕もその因縁は知っている、今回の戦いに関して、自分対ネリだけ。ネリも反省してると言っているので過去の因縁は自分の中では持ち込まない」と、あくまで自分とネリとの試合だとする。

　ネリもその言葉を聞いて「うれしいです。日本の皆さんが何を考えているかを考えずに、集中したいと思います」と返す。

意気込むネリ

　さらにネリは、もし会場でブーイングなどが起こる中での戦いが予想されることについて「リングに上がれば外は聞こえなくなる。関係なくなるんだ」と気にはしないとした。

　また会見後の囲みでネリは来場した山中に「私の間違いで山中さんのキャリアを終わらせてしまって申し訳ない」と謝罪、2人は握手をした。

　ネリは、17年8月の山中慎介戦では試合後に薬物陽性によりドーピング（本人はメキシコで食された汚染された肉の結果と主張）、WBCは「故意にジルパテロールを摂取したという確証が得られず、食品から摂取した可能性が高い」と再戦を指令。
　18年3月の再戦では、ネリは山中を2ラウンドでKOしたが、前日に計量オーバーしていたことから、この2つの違反により、国内でネリのプロボクシングライセンスを取り消す追放処分が下された。

　JBCはネリを日本で追放処分中だったが、追放処分からすでに6年近い年月が経ち先日ライセンスが復活した。

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