【ボクシング】井上尚弥「どのパンチでも倒せるように」ネリ「井上は過大評価、KOするため日本に行く」=5.6東京ドーム
プロボクシング世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)がルイス・ネリ(メキシコ)を迎えての防衛戦(5月6日・東京ドーム)に向け、10日、横浜市の大橋ジムで公開練習と会見を行なった。
その同日朝、米メディアがネリのインタビューを公開。「KOするため日本に行く」「井上は身体的には小さい普通のファイター、過大評価されている」と言い放ったことについて、井上は「それが本当のネリの姿」と答えた。
【フォト】公開練習で井上の強烈パンチがサンドバッグに食い込む瞬間!
先月の対戦発表会見では紳士的な態度だったネリだが、このインタビューでは一変していた。「井上はとてもいいファイターだし、4つのタイトルがかかっている、俺のキャリアで最大の試合だ。でも、彼の試合を見たけど、過大評価されていると思う。少なくとも私にはそう見える。俺はノックアウトを狙って日本に行くんだ」と意気込んだ。
さらに「彼は身体的に小さなファイターで普通のファイターだ。もし彼に勝てば、今年一番の番狂わせになるかもしれない。彼は戦い方を知っている。一進一退の攻防になるかもしれない。彼は速く知的だ。パワーもある。それが彼の長所だ。彼の弱点は、パンチを打つときに体が開いてしまうことだ」と大胆に指摘。そして「コンディションを整え、強く速く、そしてハードヒットを放つネリが見られるだろう」と自信。昨年12月に井上が4団体統一したが、その時の相手タパレスをB級ファイターとも言い放った。
先月の会見から一変したことについて、井上は「これが本当のネリの姿」としたが、ネリは井上に勝った後、一戦(アフマダリエフ戦)やって引退するともインタビューで答えていたいたことについて、井上は「志が低いですね」と一蹴し笑みを浮かべた。
大橋会長はネリの強さについて「ネリ選手は相手を倒しに行くボクシング。距離をとってポイントを取りにいくボクシングではない。今までタイトル戦の中でドネア以外いないと思うので、パンチもあるし本当に危険な相手だと思います」と警戒。さらに「トレーニングもメキシコでなくアメリカでやっています。危険な相手であることは間違いない。こちらも調子がいいので楽しみですね」と相手の強さに期待した。
井上は「何ラウンドかまでは今は分からないですが、どのパンチでも倒せるようにしてますし、残り1か月弱、もっと精度をそうなるべく仕上げていきたいと思います」とKOを狙うとし、ネリが21年5月に喫した初黒星、ボディでのKO負けは「みんなネリがボディが弱いと言うが、あのタイミングで入れば誰でも倒れる。自分としてはそこまでボディに関して意識してない」とした。
ネリの体重超過が懸念されているが、それで出場欠場になった場合の代役も発表。このイベントのアンダーカードにWBO同級2位テレンス・ジョン・ドヘニー(アイルランド)vsブリル・バヨゴス(フィリピン)戦が発表。ネリが欠場の場合はドヘニーが代役となり井上と戦う。
5.6、井上vsネリ戦が実現することを祈るばかりだ。
なお、会見の後の公開練習では、井上はシャドウで鏡を見ながらフォームを確認するように単発から連打までをこなし、さらにサンドバッグ打ちでは間合いを計算しながら、ジャブ、上半身を振って強烈な右ストレート、大きくタメを作ったフックやボディの連打を披露しKOを期待させた。
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