安保瑠輝也、牛と戦う境地か？大山倍逹総裁の名言引用で因縁のスダリオ剛戦へ＝BD12

2024/05/30（木）UP
（最終更新：2024/05/30 17:55）

　6月2日（日）東京・アリーナ立川立飛にて開催される『BreakingDown12（BD12）』で、体重約40kg差のスダリオ剛と試合をする安保瑠輝也が、昨日29日、自身のSNSで極真カラテ創始者の大山倍達総裁の写真と座右の銘「武の道において真の極意は体験にあり。よって体験を恐るべからず」を投稿し、現在の心境を明かした。
　安保は極真空手出身だが、創始者の大山倍達はかつてアメリカ遠征で喧嘩自慢やプロレスラーと戦い、帰国後は牛も対決し角を折るなどして牛殺しの大山とその名を轟かせた。安保は大山総裁の境地に少しでも近づこうとしているのかもしれない。

【フォト】大山総裁が折った牛の角、実際に戦った写真、安保とスダリオ剛の一触即発の瞬間も

　安保のベスト体重は70kg、対するスダリオは115kgだ。いくら安保が体重を増やしても75から80kgといったところ。体重差は、おそらく約40kgが予想されている。さらにスダリオはスピードがあるストライカーのため、もしも安保が真っ向勝負を挑んだら、ケガや事故につながる可能性は十分にあるといえよう。

　それでも、安保はスダリオを恐れずに戦うことを選んだ。無謀ではあるが、とても勇気のある挑戦といえよう。ちなみに「武の道において真の極意は体験にあり。よって体験を恐るべからず」は、“真の理解や成長は実際の体験から得られる。体験を恐れてはいけない”という意味がある。

　安保が、あえてこの言葉を使ったのは、かつて異種格闘技戦や牛と戦ったことがある大山総裁の境地に少しでも近づきたいからなのかもしれない。

　決戦まで、あと3日。安保は、まず自分との戦いに勝つために集中していることだろう。6月2日は、どんな結末が待っているのだろうか、見る側も覚悟が必要になりそうだ。

＜安保とスダリオの因縁と試合が決まるまでの経緯＞

　安保とスダリオは、昨年4月からバトルを開始。RIZINの会見で安保が「MMAは男同士ゴロゴロ寝転がって、俺はあまりつまんないと思う」と発言。これにスダリオが「こんなやつにMMAを侮辱されるとはな」と強く非難し、安保も「どうしたおデブちゃんそんなピキッって」と返すなどSNS上で舌戦を繰り広げた。

　それをキッカケにして、2人のバトルはエスカレートしていく。昨年11月30日には安保が自身のYouTubeでスダリオと激しく言い合う動画を公開。安保は「こいつと喧嘩して勝てると思ってない、でも俺舐められるの気になんのよ」とスダリオに電話。「お前何がしたいんや、俺の事しばきいんか？ブタコラ」と煽るとスダリオは「面と向かって1対1で話したい」と要求。安保は「何でお前なんかと会わないといけないの、お前に興味なんて1ミリもないから」と言い放ち電話を切った。

　それから約5ヶ月、ついにBD12オーディションで2人の対面が実現。一触即発となり安保は試合を要求。ここに安保チャンネルのジョリーがスダリオにパイを投げつけるなどの暴挙に出て騒然となるが、スダリオは「RIZINとの契約があるから試合ができない」と主張して一時、朝倉未来の預かりとなる。後日、朝倉はRIZINの榊原信行CEOに許可を取り、今回の試合が組まれることとなった。

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